OpenBSD開発チームは11月1日、4.4BSDから派生したUNIX OS「OpenBSD」の最新版「OpenBSD 5.2」をリリースした。pthreadsにおけるカーネルレベルスレッドへの変更やハードウェアサポートの強化など、多数の機能が追加されている。 OpenBSDは堅牢なセキュリティを特徴とするUNIX OS。半年ごとに最新版をリリースしており、OpenBSD 5.2は5月に公開されたバージョン5.1に続くリリースとなる。大きな変更点としては、pthreadsによるスレッド機構が従来のユーザーレベルスレッドからカーネルレベルスレッドに変更されたことが挙げられる。これにより、マルチスレッドプログラムは複数のCPUやコアをより有効に利用できるようになる。また、スピンロックやバリアルーチンの追加、mutexなどの実装も行われている。 ハードウェアサポートも改善され、x86アーキテクチ