【ソウル=水野祥】聯合ニュースなど韓国メディアによると、友人女性が関係する財団への出資を企業に強要し、収賄や職権乱用罪などに問われた韓国前大統領の朴槿恵(パククネ)被告(66)の控訴審で、ソウル高裁は24日午前、懲役25年、罰金200億ウォン(約20億円)の実刑判決を言い渡した。4月の1審判決は懲役24年、罰金180億ウォン(約18億円)だった。 判決は「大統領の地位と権限を乱用し、企業の財産権と企業経営の自由を深刻に侵害した」と断じた。判決によると、朴被告は、長年の友人の崔順実(チェスンシル)被告(62)と共謀し、サムスングループ創業者一家の経営権の継承を支援する見返りに、グループから間接的に16億ウォン(約1億6000万円)を不正に受け取るなどした。