トランプ大統領は連邦政府のDEI(多様性、公正性、包括性)プログラムを終了する大統領令に署名した。バイデン前大統領が推し進めた採用時に人種やジェンダーの多様性を重視する施策から「能力主義(メリトクラシー)」に基づいて人材を登用する方針に移行するとみられる。『言ってはいけない 残酷すぎる真実』(新潮新書)や『世界はなぜ地獄になるのか』(小学館新書)で、“きれいごと”の脆弱性を突いてきた橘玲氏はアメリカの大転換をどのように分析しているのだろうか。2回に分けてお届けする。 (湯浅大輝:フリージャーナリスト) >>前編:トランプ大統領が葬った「DEI」、多様性推進の効果はあったのか?コンサルにカモにされていたという不都合な真実 「キャンセル」されるリスクが減る? ──トランプ大統領の就任を受けてウォルマートやメタなどの大企業が続々とDEIの方針を見直しているのは、実は企業にとっても好都合だから、と
