数ある新譜のなかから魅力的なアニメ音楽を紹介するこの連載。今回は声優が本人(あるいはユニット)名義で歌う音楽作品、いわゆる「声優アーティスト」というテーマを軸に4作品をピックアップします。 イヤホンズ『Some Dreams』 なぜ「声優アーティスト」という切り口を選んだかというと、その様式におけるある種の究極の答えともいえるような作品が、このタイミングで登場したからです。高野麻里佳、高橋李依、長久友紀の女性声優3人によるユニット、イヤホンズの2ndアルバム『Some Dreams』。これほどまでに徹底して「声優らしさ」を打ち出しながら、音楽的にチャレンジした作品がかつてあったでしょうか。 1曲目「新次元航路」で彼女たちは海賊から女神像、果てはバスタオルやティーカップまで、3人で16ものキャラクターを演じ分けながら歌唱。只野菜摘による物語仕立てのシュールな歌詞や、クリエイター集団の月蝕會議
![イヤホンズ、牧野由依、TrySail、宮本佳那子……声優アーティストの“おもしろさ”感じる新作4選](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5645d00da69a2c7bc74d8b136f1ecb8bae782e25/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Frealsound.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2018%2F03%2F20180324-kitano.jpg)