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ブックマーク / realsound.jp (57)

  • 「静かなる探求者」大嶋啓之の音楽世界と活動の軌跡

    発売されるやいなや、またたく間に「令和の米騒動」と称されるほどのブームを呼び、インディーズゲームとしては異例の爆発的ヒットを記録したことも記憶に新しい『天穂(てんすい)のサクナヒメ』(開発:えーでるわいす/発売:マーベラス)。格的な田植えシミュレーションと和風アクションRPGを融合させたゲーム性や細やかな作り込みもさることながら、作編曲家/サウンドプロデューサーの大嶋啓之による和の風情と様々な創意工夫あふれる音楽も大きな魅力であり、大嶋自身の民謡に対するルーツや、幼少期から耳馴染んだお囃子などにも裏打ちされた楽曲が時に繊細に、時にダイナミックに世界観に彩りを与えている。えーでるわいす最大のヒットタイトルとなった作は大嶋のキャリアにおいても大きな「収穫」をもたらし、今年2月19日には同作の楽曲を演奏するオンラインライヴも開催され、インディーズで活動するミュージシャンや、和楽器奏者、雅楽演

    「静かなる探求者」大嶋啓之の音楽世界と活動の軌跡
  • 『シン・エヴァ』ラストカットの奇妙さの正体とは 庵野秀明が追い続けた“虚構と現実”の境界

    稿には、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の結末を含む内容への言及があります。 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のラストカットは、とても奇妙な映像だ。しかし、それは嫌な奇妙さではない。 宇部新川駅を空撮で撮影した実景映像がベースなので、実写映像と言えるかもしれない。しかし、その現実を切り取ったはずの実景の映像に現実でないものが交じり合っている。 走り去るシンジとマリは手描きのアニメーションだ。よく見ると道行くモブキャラも大半がおそらくCGで作成された架空の通行人である。しかし、当に撮影時にいたであろう、自転車に乗った生身の人間や通りかかった車も存在している。そして、すでに引退した過去の車両が走っている。現実に存在するものと、存在しないもの、そして、かつて存在したものが同居している。シンジとマリは、CGのように実景と馴染ませるわけでもなく、3コマ打ちのアニメキャラとわかるようにそのまま存

    『シン・エヴァ』ラストカットの奇妙さの正体とは 庵野秀明が追い続けた“虚構と現実”の境界
  • 予想大外れ、興収100億に届きそうにない『シン・エヴァ』 反省しつつその理由を分析

    先週末の動員ランキングは、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が、土日2日間で動員32万9999人、興収5億2801万7500円をあげて、初登場2位の『モンスターハンター』にダブルスコア以上の差をつけて3週連続1位に。前週の週末との興収比では約78%と、新たな来場者プレゼントの効果もあって下げ止まりの傾向も見られ、3月28日までの21日間の累計では動員396万1480人、興収60億7821万1750円を記録している。 さて、『シン・エヴァ』については、第一報として公開日翌日に書いた3週前に「『シン・エヴァ』、緊急事態宣言下ながら興収100億円超え確実のロケットスタート」と冠した予想記事をアップしてしまった以上、そろそろ落とし前をつけなくてはいけない。「興収100億円超え」の可能性はまだわずかに残っているものの、「確実」はやはり言い過ぎだった。さらに、その文中ではこっそり(と言いつつ、しっかり各

    予想大外れ、興収100億に届きそうにない『シン・エヴァ』 反省しつつその理由を分析
  • アニメにおける「映画とは何か」という問い 2020年を振り返るアニメ評論家座談会【後編】

    2020年のアニメ界を振り返るために、レギュラー執筆陣より、アニメ評論家の藤津亮太氏、映画ライターの杉穂高氏、批評家・跡見学園女子大学文学部専任講師の渡邉大輔氏を迎えて、座談会を開催した(2020年12月某日収録)。 『鬼滅の刃』現象、ジャンプアニメについて掘り下げた前編(『鬼滅の刃』大ヒットと『ジャンプ』アニメの隆盛 2020年を振り返るアニメ評論家座談会【前編】)に続き、後編では、近年数を増やしているリブート企画の盛り上がり、2020年に活躍した作家にフォーカスをし、語り合ってもらった。(編集部) 加速するコンテンツのリビルド ――2020年に限らないかもしれませんが、この1年は『魔女見習いをさがして』など過去の作品のリブート企画が目立った年でもありました。 藤津亮太(以下、藤津):アニメ市場における、ソフトなどにお金を払えるメインターゲットが30代後半からアラフォーぐらいになってき

    アニメにおける「映画とは何か」という問い 2020年を振り返るアニメ評論家座談会【後編】
  • DJ Screw、OG Ron CからT-Pain、Solangeまで……現行の音楽を追う上で外せない「チョップド&スクリュード」の歴史

    DJ Screw、OG Ron CからT-Pain、Solangeまで……現行の音楽を追う上で外せない「チョップド&スクリュード」の歴史 現行の音楽を追っていると、いたるところで耳にする言葉「チョップド&スクリュード」(以下スクリュー)。ターンテーブルを使って回転数を落とす「スクリュード」と、二枚使いで半拍ずらして反復する「チョップド」の二つの要素を軸にしたDJの技法だ。基はこの二つだが、各種エフェクトやマッシュアップなどを取り入れることもある。 3人のDJが牽引していったスクリュー オリジネイターはヒューストンのサウスサイドを拠点に活動していたDJ Screw。スクリューは、DJ Screwらが1990年代に始めた技法だ。当初は「スクリュード&チョップド」と現在と語順が逆で呼ばれることも多かったDJ Screwのスクリューは、スロウにすることで生まれる粘っこいファンクネスを強調するよう

    DJ Screw、OG Ron CからT-Pain、Solangeまで……現行の音楽を追う上で外せない「チョップド&スクリュード」の歴史
  • 小宮有紗、澁谷梓希、徳井青空……相次ぐ“声優DJ”登場の背景 アニクラシーンの現状に迫る

    アニソンクラブイベント(以下:アニクラ)といえば、2010年以降に大きく普及したパーティジャンルのひとつ。もともとは、アニメ/ゲーム作品を愛好するDJたちが集う場であったのだが、ここ最近では、実際にそれらの作品に出演するような、“声優DJ”の登場が目立つようになってきた。 その一例が、8月23日にDJデビューを発表した小宮有紗だ。小宮は、『ラブライブ!サンシャイン!!』の黒澤ダイヤ役などを務める女性声優。今回のDJデビューに伴い、10月2日にノンストップミックスCDを発売し、同月5日には、Zepp DiverCity(TOKYO)で開催されるアニソンクラブイベント『Anime Rave Festival』にて初ステージを飾る。小宮をはじめ、なぜ近年の声優たちは歌やダンスのみならず、DJにまで活動の幅を広げるに至ったのだろうか。稿では、同じく『Anime Rave Festival』出演者

    小宮有紗、澁谷梓希、徳井青空……相次ぐ“声優DJ”登場の背景 アニクラシーンの現状に迫る
  • 『君の名は。』との共通点と相違点から、新海誠監督最新作『天気の子』の本質を探る

    2016年に社会現象といえる、思いがけない特大ヒットを記録した劇場アニメーションが公開された。新海誠監督の劇場長編作品『君の名は。』である。かつて一部のファンによって支持されてきた新海作品だが、この作品については広い観客に向け大規模公開され、とくに多くの若者の心をつかむ興行的成功を収めて大メジャー作品となったのだ。 熱狂は果たしてこの先も続いていくのか……? 続く新海監督の次作『天気の子』には、否応なしに熱視線が浴びせられることになった。さて、そんな期待高まる状況のなか、ついに公開された『天気の子』の内容はどうだったのだろうか。ここでは、前作『君の名は。』のヒットの理由もあわせて考察しながら、同時に作品の質を探るべく考察を進めていきたい。 まず、思った以上に前作の『君の名は。』に雰囲気が近しいというのが、第一印象だ。少なくとも表面的には姉妹作品と言っても良いくらいに、物語の語り方のみなら

    『君の名は。』との共通点と相違点から、新海誠監督最新作『天気の子』の本質を探る
  • 長谷川白紙、中村佳穂、King Gnu……柴 那典が選ぶ、2019年期待のニューカマーベスト10

    今年最初のキュレーション連載は、「もし日音楽シーンで『Sound of 2019』を選ぶなら?」というテーマ。ブレイク期待のニューカマーたちを、自分なりに順位をつけてランキング化してみたのが今回のラインナップです。 一応説明すると、『Sound of 2019』というのは、イギリスの国営放送BBCが毎年発表している、その年の活躍が期待されるニューカマーのランキング企画。基的にはUKに拠点を置いて活動している新人アーティストが対象で、批評家やラジオDJのような100人以上の音楽関係者の投票によって決めているのがポイント。これまでそうそうたるメンツを輩出していて、過去の1位にはアデル(2008年)やサム・スミス(2014年)など、数々の世界的なスターが並んでいる。 ちなみに、今年の1位はフランス生まれ、南ロンドン育ちのラッパー、Octavian。2位以下にもKing Princess、R

    長谷川白紙、中村佳穂、King Gnu……柴 那典が選ぶ、2019年期待のニューカマーベスト10
  • プリキュア映画の“偉業” 市場規模が狭い中、なぜ歴代最高ヒットでスタートできた?

    プリキュア映画、絶好調 プリキュア映画が絶好調です。10月27日に公開された『映画HUGっと!プリキュア ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』は、公開からの土日2日間で動員30万9781人、興行収入3億5357万7300円と、プリキュア映画史に残る「とんでもない」数字となりました。 また同日、この映画に登場する55人のプリキュアが「アニメ映画に登場する最も多いマジカル戦士の数」としてギネス世界記録に認定されるなど(参考:プリキュア15周年記念サイト)、プリキュアの勢いが止まりません。 プリキュア映画に詳しくない方は、この「初動2日間での興行収入3.5億、動員30万人」という数字が、どれほどのインパクトを我々プリキュアファンに与えたのか理解しにくいかと思われます。そこでこの数字の「とんでもなさ」について少し説明していきたいと思います。 東映アニメーション制作の女児向けアニメ、プリキ

    プリキュア映画の“偉業” 市場規模が狭い中、なぜ歴代最高ヒットでスタートできた?
  • agehasprings 田中隼人が語る「機材選びのポイント」と“制作における数値化と言語化”の重要性

    Real Sound Tech × agehasprings 『Producer's Tool』第一回:田中隼人 2018.11.01 18:00 音楽プロデューサーの玉井健二(a.k.a. 元気ロケッツ)が代表を務め、蔦谷好位置、田中ユウスケ(a.k.a. Q;indivi)、田中隼人、百田留衣、飛内将大、釣俊輔など、今や日を代表するヒットメーカーが多数在籍し、最近ではライブプロデュースやレーベル設立、AI開発など、音楽業界の未来を見据えるクリエイティブカンパニー・agehasprings。今回よりスタートする連載『Producer's Tool』は、そんな彼らの考えていることを、直近のプロジェクトや使用している機材などを通じて紐解いていこうというものだ。 第一回には、FUNKY MONKEY BABYSやYUKI、JUJU、DAOKO×米津玄師、flumpool、JUJU、Aimer

    agehasprings 田中隼人が語る「機材選びのポイント」と“制作における数値化と言語化”の重要性
  • 『バンドリ!』成功の要因 - Real Sound|リアルサウンド

    株式会社ブシロード 『Bang Dream!』プロジェクト統括 木谷高明 インタビュー 2018.11.06 10:00 ――お客さん側からは、ライブごとにメンバーがだんだん集まっていくように見えていたと思います。 木谷:それは、漫画に合わせての展開ですね。ただ、アニメも形は違えど徐々にメンバーが集まっていくのは同じ形で……僕、ああいうの好きなんですよね。昔のスポ根漫画とか男の友情を描いたような漫画ってだんだん仲間が増えていくんですけど、そういう成長ストーリーがすごく好きなんです。それに『バンドリ!』って、余計な捻りもあんまり入ってないから、すごくわかりやすいと思うんですよ。メンバーを揃えるところから始まって、次に「ライブハウスでライブしたい!」という目標ができる。それが実現したら「もっとでかいところでやりたい!」「仲間と一緒に演奏したい!」……と、わりかし目的とか動機がはっきりしてるんで

    『バンドリ!』成功の要因 - Real Sound|リアルサウンド
    hyaknihyak
    hyaknihyak 2018/11/06
    “第3話の「きらきら星」のくだりとかも、すごい揶揄をされましたし……”
  • ブシロード 木谷高明が語る、『バンドリ!』プロジェクトの軌跡と未来 「何十年も続く作品にしたい」

    株式会社ブシロード 『Bang Dream!』プロジェクト統括 木谷高明 インタビュー 2018.11.06 10:00 2015年からスタートした、ガールズバンドを題材にしたメディアミックスプロジェクト・『BanG Dream!(以下:バンドリ!)』。作の最も大きな特徴は、物語の主軸となるバンド・Poppin'Party(以下:ポピパ)のキャラクターを演じる声優自身が、実際に全ての楽曲・全てのパートを気でクオリティ高く演奏すること。ポピパだけでもすでに11枚のシングルをリリースし、幾度となくリアルライブを成功させている。 そんな同作は、2017年1月にTVアニメ化。その放送中の3月にはスマートフォン向けゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!(以下:ガルパ)』がリリースされ、同年8月にはポピパが、日のガールズバンドとして結成から史上最短での日武道館公演を開催。さらに2018年

    ブシロード 木谷高明が語る、『バンドリ!』プロジェクトの軌跡と未来 「何十年も続く作品にしたい」
  • 欅坂46 今泉佑唯、全国アリーナツアー出演への期待 ソロ曲&ドラマ出演に見るグループ復帰の兆し

    欅坂46が8月15日にリリースする7thシングル表題曲「アンビバレント」のMVが公開され、冒頭26秒あたりでメンバー21人全員の名前が表記されていることが話題になっている。 作は、平手友梨奈をセンターに、1列目のフロントメンバーに土生瑞穂、鈴美愉、渡邉理佐、小林由依を据えたフォーメーション。今回歌唱メンバーには選ばれていない、今泉佑唯、体調不良により活動を休業している志田愛佳、学業のため活動を一時休止している原田葵の3名を除いた18名での映像となっているが、全員のメンバー表記には“21人で欅坂46である”という固い絆が感じられる。 今泉は、2017年の4月から医師より一定期間の治療と静養が必要と診断されたことを受け活動を休止。その後、4カ月間に渡り通院をしながら、8月に開催された全国ツアー『真っ白なものは汚したくなる』のファイナル公演で、ソロ曲「夏の花は向日葵だけじゃない」を歌いステー

    欅坂46 今泉佑唯、全国アリーナツアー出演への期待 ソロ曲&ドラマ出演に見るグループ復帰の兆し
  • DEAN FUJIOKAが語る、『モンテ・クリスト伯』主題歌への想い「絶望や答えのない問いを描いた」

    国際派俳優として活躍する一方、ミュージシャンとしても自ら作詞作曲を手掛ける楽曲を通して、多岐にわたる自身の興味を表現してきたDEAN FUJIOKA。彼が2ndシングル『Echo』を完成させた。タイトル曲の「Echo」は、自身が俳優としても出演しているアレクサンドル・デュマ・ペールの小説をもとにしたテレビドラマ『モンテ・クリスト伯—華麗なる復讐—』(フジテレビ系)の主題歌。劇中でDEANが演じる主人公・柴門暖/モンテ・クリスト・真海の苦悩や激情が、ロンドンを筆頭にヨーロッパのアンダーグランドなクラブシーンなどで注目されつつあるベースミュージックの一種“ウェーブ”にも通じる強烈なシンセサウンドで表現されている。楽曲の制作過程やテーマについて、DEAN FUJIOKAに聞いた。(杉山仁) 「週に6回ぐらい、クラブに足を運んでいました」 ーー音源を聴かせてもらっても、ライブを観ても思うのですが、

    DEAN FUJIOKAが語る、『モンテ・クリスト伯』主題歌への想い「絶望や答えのない問いを描いた」
  • 指原莉乃&松岡茉優、『真夜中』でモー娘。への愛を語り尽くす 両者のトークに見るグループの未来

    6月3日に放送された『真夜中』(フジテレビ系)で、指原莉乃と松岡茉優が展開したディープなモーニング娘。トークがファンの間で話題になっている。 モーニング娘。'18『Are you Happy?/A gonna』(初回生産限定盤SP)(DVD付) 指原と松岡は、ハロー!プロジェクト、モーニング娘。の筋金入りのファンとして有名だ。指原は大分に住むアマチュア時代からネット掲示板では名の知れたファンであり、2016年には『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)でメンバーと共演、2017年にはコラボレーションユニット・サシニング娘。として「Get you!」を発表している。一方の松岡も、バラエティ番組や舞台挨拶などで事あるごとにモー娘。愛を爆発させ、2016年に開催された『Hello! Project ひなフェス 2016』ではモー娘。のメンバーとしてステージに立ち、「One・Two・Three」を披露して

    指原莉乃&松岡茉優、『真夜中』でモー娘。への愛を語り尽くす 両者のトークに見るグループの未来
  • シネコン“上映スケジュール”ギリ発表の理由|Real Sound|リアルサウンド 映画部

    東京は立川にある独立系シネコン、【極上爆音上映】等で知られる“シネマシティ”の企画担当遠山がシネコンの仕事を紹介したり、映画館の未来を提案するこのコラム、第28回は“シネコンの上映スケジュール発表タイミング”について。 「えっ、来週末の上映時間、まだ決まってないの!?」 これは映画ファンあるあるのひとつ。友人や恋人なんかと映画を観に行こうということになって、時間調べとくねー、と検索かけてみてびっくり。スケジュール出てないじゃん。予定決まんないじゃん。 なんでもない週ならまだしも、例えばゴールデンウィーク。5月4日“みどりの日”以降の上映時間が発表されるのは、ほとんどのシネコンで4月30日の夜か5月1日。連休前半終了後です。これでは映画館のスタッフは自分たちが連休関係ないからって、存分に楽しませないようにしているのではないか、と思われても仕方ありません。 これがイヤでイヤで、僕は十数年前に作

    シネコン“上映スケジュール”ギリ発表の理由|Real Sound|リアルサウンド 映画部
  • 欅坂46、結成3年目で浮き彫りになった課題とは? ラジオで語られた秋元康の発言から考察

    秋元康がゆかりのあるゲストを迎えて対談するラジオ番組『今日は一日“秋元康ソング”三昧2018』(NHK FM)が5月3日にオンエアされた。欅坂46からも、菅井友香、長濱ねる、小林由依が登場し、さらには平手友梨奈もサプライズで出演。秋元が思う欅坂46の現状やメンバーの素顔などが赤裸々に語られた。 欅坂46『ガラスを割れ!』(初回限定盤Type-A) 今回の放送で印象的だったのは、プロデュースする様々なグループの中でも欅坂46が一番大変だと秋元が語っていたこと。その理由について秋元は「みんな個性が強いので、まとまらないんだよな漢字欅は」と語りながらも、「欅坂の魅力ってアンバランスなんですよね」とプラスに評価していることも伺えた。しかし、その分ライブでは統率に欠けることも多いようで、昨年夏に行われた『欅共和国 2017』で秋元は、まとまりに欠ける彼女たちに対して「いろいろ話をしよう」と提案したが

    欅坂46、結成3年目で浮き彫りになった課題とは? ラジオで語られた秋元康の発言から考察
  • イヤホンズ、牧野由依、TrySail、宮本佳那子……声優アーティストの“おもしろさ”感じる新作4選

    数ある新譜のなかから魅力的なアニメ音楽を紹介するこの連載。今回は声優が人(あるいはユニット)名義で歌う音楽作品、いわゆる「声優アーティスト」というテーマを軸に4作品をピックアップします。 イヤホンズ『Some Dreams』 なぜ「声優アーティスト」という切り口を選んだかというと、その様式におけるある種の究極の答えともいえるような作品が、このタイミングで登場したからです。高野麻里佳、高橋李依、長久友紀の女性声優3人によるユニット、イヤホンズの2ndアルバム『Some Dreams』。これほどまでに徹底して「声優らしさ」を打ち出しながら、音楽的にチャレンジした作品がかつてあったでしょうか。 1曲目「新次元航路」で彼女たちは海賊から女神像、果てはバスタオルやティーカップまで、3人で16ものキャラクターを演じ分けながら歌唱。只野菜摘による物語仕立てのシュールな歌詞や、クリエイター集団の月蝕會議

    イヤホンズ、牧野由依、TrySail、宮本佳那子……声優アーティストの“おもしろさ”感じる新作4選
  • 欅坂46はなぜ“検索”される? アイドルファン以外にもリーチした2017年の活動から考える

    欅坂46『風に吹かれても』 「Yahoo!検索大賞」は、検索サービス「Yahoo!検索」のデータをもとに、前年と比べて検索数が最も急上昇した人物、作品、製品を選出して表彰するイベント。欅坂46は、2016年よりもさらに検索数を伸ばしたことになる。メンバーを代表してキャプテンの菅井友香は、ドラマ『残酷な観客達』主題歌の「エキセントリック」、けやき坂46に新メンバーが加入したことが要因にあると述べた。もちろん、新曲やメンバーの加入も検索数上昇の理由にはあるが、一番は欅坂46が常にマスに向けてトピックを用意し続けたことにある。 「笑わないアイドル」ーー今年、このキャッチコピーを何度目にしただろうか。2016年の大晦日、「サイレントマジョリティー」で『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)に初登場し、そのパフォーマンスは世代を問わず、多くの視聴者を虜に。その後、止まることを知らないグループ人気を朝のワイ

    欅坂46はなぜ“検索”される? アイドルファン以外にもリーチした2017年の活動から考える
  • 乃木坂46 3期生舞台『見殺し姫』が示した、アイドル×演劇の新たな理想形

    乃木坂46の3期生が主演する舞台『見殺し姫』(東京・AiiA 2.5 Theater Tokyo)は10月15日に千秋楽を迎えた。3期生たちは今年、AiiA 2.5 Theater Tokyoを拠地のように活用しながら、2月の舞台公演『3人のプリンシパル』、5月の『三期生単独ライブ』と、演者としてのステップを重ねてきた。『見殺し姫』はそれに引き続く、3期生にとって初めての格舞台公演になる。 この企画は、演技をグループの大きなテーマに掲げて乃木坂46の1・2期生が開拓してきた道を、正統に追いかけるものでもある。1・2期生もまた、2012~2014年にかけて『16人のプリンシパル』シリーズを経験し、翌年からは『じょしらく』シリーズ、あるいは『すべての犬は天国へ行く』、『嫌われ松子の一生』、『墓場、女子高生』、また映画との連動企画となる『あさひなぐ』といった舞台演劇を上演してきた。3期生は『

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