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ブックマーク / potato-gnocchi.hatenadiary.org (41)

  • いまさらながら家入候補の都知事選挙について - 常夏島日記

    東京都民でないくせに都知事選挙に関心があった中年男性@意識低い系@ITリテラシー貧弱系が書いてみる。 これを読んで思ったんですけどね。 わりと、家入候補を支持したネットの中の人は、家入氏の理想と主張と人となりをきちんと知ればもっとたくさんの人が投票したのではないか、という思い入れが強い人が結構いるように思うんですね。 また、「居場所のある人」、つまりそこそこ安定した仕事を得ている人においても、ITリテラシーの高い人はそう多くありません。身近でツイッターを情報収集に使っている人は少数派、Facebookを見ててもやっぱり何をったとかそんな話ばかり。GunosyやSmartNewsなどのニュースキュレーションサービスを日常的に利用している人も、1つの職場に数人いるかいないかといったレベルでしょう。 家入一真さんの選挙結果を見て、結局は●●だよなぁという話 - 少しは世界の役に立つブログ みた

    いまさらながら家入候補の都知事選挙について - 常夏島日記
  • 「株主様」の社内における位置づけについて語ってみようか - 常夏島日記

    典型的な勘違い記事を見ました。株買ったらレバレッジ感半端なさすぎワロタ―はてな匿名ダイアリです。 いいですか、上場企業において、株主様なんてのは、株主総会の時だけにお付き合いをしなければいけないだけの存在です。株主っつったって、別にうちの株式なんてマーケットで買ってるだけなんでしょ。我々社員だって持ち株会を通じて株主だけど、それで何か経営幹部にものが言えるとか、我々のために社員一同ががんばっているとか、そういう認識は全くございません。 では、会社は、だれのために働いているのか。答えは簡単です。 メインバンクと監督官庁のために働いているのです。 メインバンクは、会社の資金繰りから主要顧客から、すべての情報を把握し、それでうだうだと介入してきます。借金しないですむレベルの会社でもお金の融通とか海外の子会社や取引先とのお金のやり取りとかは、たいがい銀行を通じてやることになります。銀行は、うちの会

    「株主様」の社内における位置づけについて語ってみようか - 常夏島日記
  • 非モテをこじらすと治らない - 常夏島日記

    自分の性的価値が低いことの苦しみを読みました。 非モテの書き込みでは「非モテの苦しみをわかって欲しい」的なものが見られるが、質はそこではないんじゃないだろうか。 身長が低く、華奢で、巨乳で、色白美肌で目のパッチリした可愛い子…自分の「女性としての価値」を疑ったことが一度も無いような、 何もこじらせていない純度の高い女子と結婚することが、非モテ男にとって一番の救いになるんじゃないだろうか。 自分の性的価値が低いことの苦しみ 残念ながら救いにはなりません。 私は中学生から高校生くらいの時に非モテクラスタにどっぷり所属していました。チビで、デブで、眼鏡かなんかかけてて、運動が苦手で、自分にしか興味がなくプライドだけはむやみに高い、ブサ面。自分の「男性としての価値」などかけらも感じたことがないクラスタです。受験少年院と呼ばれる高校を卒業した我々は、多くが、いわゆる一流と言われている大学に行きまし

    非モテをこじらすと治らない - 常夏島日記
  • 俺たちの川越シェフが年収400万をDisるわけない - 常夏島日記

    こちらのべログレビューを朝から見ました。それで、そこから派生した、こちらのサイゾーの記事とこちらのJ-castの記事を読んでムズムズしました。ので、何か書こうと思ってしばらく放置しておいたらいつの間にか冒頭のべログレビューのブックマークに書きたいことのほとんどが書かれていたのでがっかりしたのですが、まあそれでも書いてみる。 なお、冒頭のべログレビューは夕方には消されていたようです。今日時点ではまだGoogleのキャッシュで読めますが(リンク)。不特定多数に開かれているインターネット上において、さほどの多数には読まれないだろうという前提で書かれて、思わず注目を浴びてびっくりという展開は先日話題になった某公務員のツイートと質的には同じような気もしますし、その意味では気の毒だなぁと思うのですが、私のブログも過疎でマイナーであることを前提に書いているので、少し踏み込んだ書き方になっているとす

  • 乙武氏の話を読んで雑感2つ - 常夏島日記

    人が書いておられる乙武洋匡オフィシャルサイトの話なんですけどね。イタリア料理店でご飯をべられなかったって話。 強者と弱者 この経緯について論じたいくつかの文章の中で、障碍者が弱者とかそうでないとかって文章を見たのは非常に違和感がありました。 障碍者、即イコール弱者って言い草は、それそのものに問題があるように思います。障碍者にだって、社会的影響力なりいろいろな視点から見れば強者と言って差し支えない人がいますし、乙武氏はまさにその典型です。 第一そもそも、日の今の総理大臣は重篤な内臓疾患を抱えた人ですよ。その人を指して、あの人は内臓疾患を抱えているから弱者だとかバカなことを言う人はいませんよね? なぜ障碍者だったら弱者、というわけのわからない前提を立てなければならないのでしょうか? 個々の例を言うなというのであれば、世の中全般だってそうです。小学校の頃、運動が不得手でいじめられていた小

    乙武氏の話を読んで雑感2つ - 常夏島日記
  • 安倍総理の女性役員登用の要請は、なぜ、今、なのか。 - 常夏島日記

    育児休業3歳まで・女性役員登用…首相が要請へ : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)が、こんなふうに話題になっているようなので、ちょっと書いてみる。 安倍首相がすべての上場企業に対して女性を役員とするように求めたことで、今後、産業界で登用の動きが加速するとみられる。ただ、製造業を中心に「役員適齢期」の女性社員がいない企業も多く、難しい対応を迫られそうだ。 首相要請の女性役員登用に困惑する「男の職場」 : ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) ま、実際、「難しい対応を迫られる」会社は、いったい男女雇用機会均等法の施行以来、何をやってきたんでしょ? という話ではあります。その辺を少し書いてみます。 そもそも、日の総人口が少子高齢化で減り、労働力人口に至っては20世紀末から減少傾向にある中で、日の経済成長の一つの大きな制約条件になるのは、ト

    安倍総理の女性役員登用の要請は、なぜ、今、なのか。 - 常夏島日記
  • 下積みは、経営幹部になるための必須要件じゃない - 常夏島日記

    ってことをわかってないっぽい経営者のコメントを読みました。 話題になっている「甘やかして、世界で勝てるのか」:日経ビジネスオンラインですね。 まあ、労働基準法違反が先じゃないのとかという、例えばこのへんのようにそれはそれとして実に正当な批判はされているので、べつの切り口から。 この柳井という経営者が例示している、「僕が面接している応募者の約半数が海外の人ですから。彼らは国境も関係なく働き、若いのに年間数千万円を稼いでいる。能力があれば、若くてもそれくらい稼げるわけです。」とか「私が最近、採用面接をしたインド人は香港に住み、ある有名企業のアジアパシフィックの責任者を勤めて、年間数千万円を稼いでいる。」とかって人は、海外のキャリアパスを歩んでいるんで、労働集約型店舗の店長とかという立場は一生一回も務めたことがなくって*1、最初から経営人材として育てられていると思います。 どうも日の経営者は、

    下積みは、経営幹部になるための必須要件じゃない - 常夏島日記
  • 金融緩和しても給料が上がらないと景気が上向かないは必ずしも正しくない - 常夏島日記

    リフレーション政策を理解している人であれば常識の範疇に属する話だと思うのですが、ニュース等でもしばしば誤解があるのであえて書いてみる。 いまどきのニュースなどを見ると、リフレーションで典型的に期待されているコースは次のようなもののように思われます。金融緩和→円安→輸出増→会社が儲かる→給料アップ→内需アップという経路。あるいは、金融緩和→資金調達が容易化→設備投資アップ→会社が儲かる→給料アップ→内需アップという経路。いずれにしても、会社が儲かる→給料アップ→内需アップという路線をやけに主張する向きがあります。しかし、実は、浜田教授が指摘しているように、この経路には実は結構な無理があります。個々人の給料アップというよりはむしろ失業率のダウンによるトータルとしての給料アップが期待されているのであって、個々人がもらう給料が増えること自体は、リフレーション政策の含意では必ずしもありません。 そう

    金融緩和しても給料が上がらないと景気が上向かないは必ずしも正しくない - 常夏島日記
  • 今このタイミングで日銀法改正を唱えるリフレ派の愚 - 常夏島日記

    前回のエントリへの反応や、「リフレ派の自民党がいて反リフレの民主党がいるとかそんな状況じゃない」 - Togetterへの反応を見てつくづく思ったんですね。 なんでリフレ好きな人は、今このタイミングで日銀法改正が必要とか思っているんだろ馬鹿じゃね? と。 いや実際、日銀行の総裁が黒田氏になり、副総裁に岩田(規)氏が就任して、それぞれの個人の思想としては、間違いなく、金融緩和でインフレにすることが日経済にとって良いことであるという人たちがその任に就いたわけですよね? だったら、日銀法を改正しなくったって、当面、いわゆるリフレーション政策が採用されるのはほぼ明らかなのではないですか? ところで日銀法を改正すべきだと主張するリフレ派の人たちは、日銀法のどこを改正すべきだと思っているのでしょう? 物価ターゲット水準を法定化するとか、日銀の金融政策の目的に雇用を入れるとかでしょうか? あるいは総

    今このタイミングで日銀法改正を唱えるリフレ派の愚 - 常夏島日記
  • 岩田規久男総裁が実現しなくて本当に良かった - 常夏島日記

    反リフレ政党となった民主党 - Baatarismの溜息通信というようなエントリも読みましたし、私は個人的な動機もあってリフレーション賛成なのですが、だからこそなおさら、日銀総裁に岩田規久男氏が就任しなくて、心の底からよかったと思います。 こちらのロイターの記事(日銀副総裁候補が当預付利に言及、岩田氏「なくてもいい」)とかもそうなのですが、岩田氏の発言は、余韻がなさすぎます。付利はなくてもいい、責任の取り方は辞職である、そこにほとんど紛れがない切れのいい発言です。 素人目には歯切れ良くて決意を示すわかりやすい言葉だと思うのですが、私は、こういう政治的役職に就くべき人の言葉としては、軽すぎる、と思うのです。例えば、2年で2%のインフレができなければ辞任するかも、という発言ですが、じゃあ仮に2年で1.8%のインフレだった場合、2年後の岩田副総裁はどうするのでしょうか。2%実現できなかったと言っ

    岩田規久男総裁が実現しなくて本当に良かった - 常夏島日記
  • 東大と一橋の男だけに可能な就職活動 - 常夏島日記

    タイトルは釣り…ではない。 関西はまた別のヒエラルキーで動いているので京大と阪大はあえて除外しておいたが同じかも知れん。 教授推薦とかが存在した時代のことを知っているので東工大はあえて除外しておいたが同じかも知れん。 高校時代に模試でこの二校を志望欄に書いて教師に失笑された経験を持つアラフォー@元人事部員が書いてみるよ! で、なんでこんなことを書くかというと、召喚されたからです。就活は歪んでいると主張したおっさんとは、私のことだと思われます。 ・ビルの前でコートを脱ぐから就活は歪んでるとか言った人がいたな。そうだな、わかんないんだよ。企業の選考基準が。俺たち、コート脱ぐとか脱がないとかが関係してるんじゃないか、そういったことにとにかくピリッピリに神経をとがらせている。「企業は新品の下をはいているかどうかを見る」とか言われれば、全員そうする。そういう世界。じゃああなたが面接官になってくださ

    東大と一橋の男だけに可能な就職活動 - 常夏島日記
  • 反エリート主義と日銀の20年 - 常夏島日記

    これは昔々のおとぎ話。 1980年代後半、日はバブルの宴に酔いました。土地や株を持っている人は言わずもがな、そんなこととは縁のないサラリーマンも交際費で飲みまくり、経済はとても潤いました。 しかし、そんな宴も、やはり行き過ぎたものは弾けるものです。バブルで潤った一部の土地持ちや株持ちやいわゆる青年実業家たちに対する、一般庶民の僻みが高まり、そして高騰する地価の前に不動産の所有をあきらめた人たちの怨嗟が世を覆いました。その怨嗟に、政治と、日銀行が応えました。宮沢総理が、地価を下げることを公約にして総理になり、三重野康という日銀総裁は、金融引き締めにより、一気に資産価格の下落を導きました。バブル崩壊です。(参照:バブルが残した傷跡 - 常夏島日記) バブル崩壊の結果、かえって、一般庶民の生活が苦しくなりました。しかし、自分たちがバブルを潰せと言った手前、バブルを潰したことには批判の矢が向か

    反エリート主義と日銀の20年 - 常夏島日記
  • 就活ってやっぱ歪んでる - 常夏島日記

    今日、暇だったので新宿のほうに出かけてたんですね。そしたら、どっかの雑居ビルで会社の採用説明会をやってて、みんな同じグレーか紺のスーツを着た男女学生がいっぱいいたんですけれど。 今日の東京地方は風が強くて、スーツでお外にいるのは結構つらい環境だったはずなんですけれど、みんな、計ったようにビルのちょっと外でコートを脱いで、そうそう、コートも非常に没個性的で色はベージュかカーキ色か灰色か紺。みな同じようにくるくるっと畳んで、ビルの入り口にいるその会社の交通整理の若者に一礼をして入っていきました。 みんなあまりにも同じ行動なので、考えてしまいました。これって、誰かがそうしなさいって教えないと、そうはならないよねぇ。 きっと大学の就職課や就活予備校みたいなのがそういう風にしなさいって教えているんでしょう。スーツはこの色で、コートはこの色で、建物に入る前にコートは脱いで、そうでないと会社側の印象が、

  • 僕がまだ若くて会社を担う将来のホープと目されていた頃の想い出 - 常夏島日記

    表題は自分でそう思っていただけなので、うっかり信じてもらえると結構恥ずかしかったりする。 この記事を読んで思い出した話です。 就職して、初任ポストが渉外広報、2つ目が人事で3つ目のポジションが官庁への出向だったんですけどね。 人事で、うちの会社の働かない社員の働かないありさまを目の当たりにして憮然としていた中で、上司に呼ばれて「君もこんな仕事ばっかりでうんざりしただろ。次は官庁への出向だからね。」と言われ、これで僕もコースに乗った*1、と大喜びで応諾して出向したら…… そこはうちの会社以上にモチベーションが低い集団のるつぼでした(笑) よくいわゆる、キャリアの人だけがモチベーションが高くて、ノンキャリアの人はそうじゃないとか、そういう典型的な姿じゃないんですね。キャリアもダメキャリアはちっとも働かなくって偉そうにしてるし、ノンキャリアの人も、すごく意識も能力も高い人もいればそうじゃないのも

    僕がまだ若くて会社を担う将来のホープと目されていた頃の想い出 - 常夏島日記
  • 「ウチの若い子」を待ち受ける運命 - 常夏島日記

    前回の派遣社員の話が存外に評判が良かったようなので、次もその女性がらみのお話を書いてみます。 今日がバレンタインデーだから書くわけではないですが、その派遣社員はおじさん転がしが得意です。私としては、彼女の能力が足りないから変えてもらいたいくらいに思っているのですが、私の上司のユニット長がそれを許しません。彼女は可愛いし、頑張ってるじゃないか、とそういうわけです。いや、無能ですよ、というと、まあそんな固いことは言わなくていいんじゃないか、ってなことを言います。私の同僚に聞いてみても、若い人たちは「あれ、バカですよね、ユニット長がかばってるんだ、常夏島さんも大変ですね」といいますが、40代後半のおっさんどもは、「可愛くって頑張ってるじゃないか、悪く言っちゃいけないよ」ってなことで、擁護に回ります。 彼女も、容姿をてこにしておじさんに取り入るすべはそれなりに上手で、今日配ってたチョコレートもそう

    「ウチの若い子」を待ち受ける運命 - 常夏島日記
  • 専業主婦も楽じゃない - 常夏島日記

    最近、私の職場に派遣されてきた30代前半の派遣社員(女性)。 顔はかなりな美人なんだけど独身。聞いてみたら、仕事がしたくないので専業主婦になりたいらしいです。 で、実際、仕事はできません。仕事が上手になろうという向上心もありません。 ところでどういう男性のタイプがいいの?と、同じく独身である私が下心半分で聞いてみたら、年上の男性がよくって独身の現在並の生活水準を維持したいとのこと。若いころは美人ゆえにかなり高給の人たちからちやほやされてきたらしく、結構良いレストランに行ってるし、収入相当とは思えない服を着て会社に来てるし、話には広告代理店やテレビ局、医師といったありがち高所得者の人と行った飲み会のことやそういった人たちと結婚した友人のことが頻繁に出てくるので、多少の見栄や誇張があるにしても、希望する男性の収入水準を想像すると、年収1000万ぐらいもらってても割と足りなさそうな感じです。私は

    専業主婦も楽じゃない - 常夏島日記
  • 30代で童貞で - 常夏島日記

    30代非正規雇用男性の6割が「交際経験なし」を読みました。 これが示しているのってさ 「非正規雇用という待遇のせいでモテなくて女性と交際できない」じゃなくて 「30代で非正規雇用から抜け出せないような男は学生時代から既に女性から無視されている」ってことだよな 企業からも女学生からも求められなかった人間ってことだ 30代非正規雇用男性の6割が「交際経験なし」 一瞬、気の利いたことを書く人がいるねぇ、と感心したんですが、よくよく考えればちょっと違うんじゃないかということを思ったり。 30代非正規雇用ってことは、多くは、新卒就職で正社員雇用にありつけなかったか、あるいは、正社員雇用にありついても人の志向や能力にマッチしていない雇用だったり勤務先が倒産などして非正規雇用に移行しているってことですよね。 ということは、女性からも企業からも求められなかった時期は、おそらく一致していて、要は20歳台前

    30代で童貞で - 常夏島日記
  • 「常識形成力」とでも称すべきもの - 常夏島日記

    朝日新聞デジタル:経団連会長、安倍氏に謝罪 「全面的に経済政策を支持」 - 政治を読んで思ったことなんですけどね。 この記事を読んで、米倉日経団連会長が勝ち馬主義だとか政権になびくだとかの批判をする人がいて、そのこと自体を否定するつもりはないですが、むしろ私は、なんで米倉氏が、消費税の景気条項だとか金融緩和策に批判的であるのか、ということが気になります。なぜならば、これらの二つの政策は、輸出企業をその有力構成者としてもつ日経団連にとって、嬉しい政策であるはず、にもかかわらず、その長である米倉氏が批判しているからです。むしろ自分たちの損得を考えれば、日経団連としては、景気が悪ければ消費増税凍結だとか、金融緩和で円安だとかというのは、間違いなく得なはずなのに。 私は米倉氏ではないので、その心中はよくわかりませんが、財界人としての訓練を十分に経ることなくそのポストについてしまった米倉氏にと

    「常識形成力」とでも称すべきもの - 常夏島日記
  • ある政治家がある政治家を評した言葉 - 常夏島日記

    とある元政治家が、現役のある政治家を評した言葉が非常に印象的だったので書きます。 「あの人はね、国家ってものが分かってないんだよ。国家を簡単に語るけど、誰が国家を支えているかってことがわかってない。」 評された政治家の方は、「国家」が大好きな方です。国家の力の行使をもっと自由にさせるべきだという主張をずいぶん昔からやっている人です。 で、そんな「国家」好きな人が、なぜ「国家ってものが分かってない」と評されるのか。そこが、国家観の違いで面白いところです。評した方は、国家を担う、一人一人の国民に着目します。そして、その国民の中には、世界に伍して闘っていく人たちもいれば、地方に生まれ育ち、その地縁から離れずに一生生きていく人もいるということを重々知り尽くして、そして、そのような人たちの少しずつの工夫と生きる努力が国を支え、前に進めていくものだという確信を持っています。 ところが、評された政治家は

    ある政治家がある政治家を評した言葉 - 常夏島日記
  • 「かけがえのない私」になりたい人が失うもの - 常夏島日記

    「そんなの知らないよ」と彼女は - デマこい!を読みました。 このエントリでは、非常におおざっぱに言えば、この世の中で生き延びていくために、「交換不可能な人材になる」ことを目標として掲げ、そのために「自分にできるニッチを複数組み合わせて持つこと」と「自分にできることは、何もしなくていい時にしていることであり、それこそを仕事にすべき」と言うことを主張しています。 でも、それって何かの罠だよね、と私などは思います。基は、まあそうなんだろうねえ、って同意するんですが(そういえば私自身以前に別の視点から似たようなエントリを書いた)、細かいところにごまかしがあるというか。でもその細かいところにこそ差を分ける何かがあるというか。 たとえば、レトリックの問題なのかもしれないけれど、「交換不可能な人材になる」ってねぇ。労働市場ってことで見ても、交換不可能な人材って存在するんですか? 総理大臣だって、候補

    「かけがえのない私」になりたい人が失うもの - 常夏島日記