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ブックマーク / yashoku.hatenablog.com (6)

  • アルコールで“だし”は取れるのか? その3 - 夜食日記

    前々回、前回のつづき。 昆布やかつお節など、10種類の材をほぼ100%アルコールの「スピリタス」で「アルコールだし」をとりました。 特に、かつお節とミックスナッツからとったものは、水割りにするとかなりおいしいものでした。純度の高いアルコールで抽出したものは、材の香りを際立たせるための「香り仕上げ調味料」としての利用が考えられます。 次のステップとして、アルコール抽出した原液を濃縮してみましょう。 昆布、かつお節、シイタケ、にぼし、ホタテ、ビーフジャーキー、ミックスナッツ、卵黄、桜エビ、天津甘栗からとったアルコールだしを、試験官(きれいに洗ったもの)にそれぞれ入れます。 遠心式濃縮機で、減圧下でアルコールを飛ばします。 量が多い場合は、ロータリーエバポレーターです。 スピンドライすると、このようにカラカラになります。 たとえば、桜えびのアルコールだしのビフォー・アフターはこのように。 乾

    アルコールで“だし”は取れるのか? その3 - 夜食日記
  • 「平均のおいしさ」の発見と再現ができる人 - 夜食日記

    セブンイレブンの野菜スティックにつける味噌マヨネーズに、地味にはまっています。仕事中よくポリポリポリポリべて、いつの間にか無くなっていることがよくあります。 他のコンビニの野菜スティックも試してみましたが、セブンの味噌マヨのおいしさはちょっと別格ですね。 自分の家でも、セブンの味噌マヨネーズを目指して作ってみましたが、近い味になっても、完全な再現は難しいものです。Webで「セブン 味噌マヨ」と検索してみると、このソースにはまっている人は多いようで、Cookpadで自作のソースのレシピを公開している方もたくさんいましたね*1。 以前、ある中小の品企業に就職した教え子から聞いた話で、商品開発に配属されたその子が、何かの調味料かソースを作って販売したら、かなりおいしいと評判になり、社始まって以来の売上を記録したそうです。 いろいろな調味料を配合し、たくさんの試行錯誤を経て作ったソースは、社内

  • “頑固オヤジ”はこうして作られる 〜体と頭の省エネ化の先〜 - 夜食日記

    二十歳前後の学生を見ていると、体のエネルギー利用効率が悪いなと感じます。昼ごはんきちんとべたであろうはずのに、4限目の授業で講義室にどんよりと漂う「もう、お腹すいた」という空気感。 自分が学生の頃を思い出してみても、ごはんをべる度に汗がぶわぁと吹き出して、無駄に熱エネルギーが放出されていました。それが年齢を重ねる度に、事しても肌はサラっサラで、一滴の汗もかかないことが多くなったと感じます。 年をとると、若い頃と同じ量をべても太りやすくなる要因の一つは、エネルギー代謝に関わるホルモンの分泌量が減少するからです。具体的には、男性ホルモンだとテストステロン、女性ホルモンだとエストロゲンがエネルギー代謝、すなわち脂肪燃焼に関わっています。これらのホルモンは、加齢とともに減少し、だいたい50代で思春期の約半分になるといわれています。 見た目はさほど変わらなくても、年齢と共に、体の質は劇的に変

    “頑固オヤジ”はこうして作られる 〜体と頭の省エネ化の先〜 - 夜食日記
  • そば粉が何%入っていれば「そば」といえるのか? - 夜食日記

    昨日のブログ*1の続き。 生めん(生麺)と乾めん(干しそば)で表示の基準が異なります。 生めん 生めんについては、不当景品類及び不当表示防止法に基づく「生めん類の表示に関する公正競争規約」が定められており、その中で「そば粉30%以上」の製品について「そば」との表示が認められています。 干しそば 干しそばについては、日農林規格(JAS)法に基づく「乾めん類の品質表示基準」にそば粉の配合割合による名称の使用の可否について、特段の規定は設けられていません。つまり、乾めん含量の95%が小麦粉で、たった5%のそば粉しか使われていなかったとしても、その製品を「そば」と呼んでも問題ないという規格です。蕎麦は”ざるそば”で頂くことが多いだけに、JAS法は”ざる法”だったというわけです。 しかし、ごく最近(平成21年4月9日)、この「乾めんの表示」に関してのJAS法が改正されました*2。以下、関係するとこ

    そば粉が何%入っていれば「そば」といえるのか? - 夜食日記
  • 博士の愛した寿司 「“細胞”海苔巻き」 - 夜食日記

    今週、自分の誕生日がありました。年齢は、ついに“大台”に。 当日、次のような“冊子”をプレゼントとして頂きました。 「SCIENCE-ish COOKING with YOUR WIFE」。サイエンス“風”の料理のようです。 この『経』を元に、「“細胞”の形をした海苔巻き」を作りました。 完成品はこのように。↓ 左が「動物細胞の海苔巻き」、右が「植物細胞の海苔巻き」。 知育玩具、知育菓子、ならぬ知育寿司、皆さんのご家庭でもいかがでしょうか。 また大学で、研究室の学生さんからもプレゼントと手作りケーキ、そして素敵な「たすき」を頂きました。 “代表”に選ばれて光栄です。おやじの名を汚さぬよう、これからも研究道に精進したいと思います。

    hyaknihyak
    hyaknihyak 2013/11/03
    野生のDPZ
  • ブロッコリーを「やけに緑色のカリフラワーだなぁ」と思った世代 - 夜食日記

    以前読んだ歌人の穂村弘さんの「君がいない夜のごはん」に書いてあったことで、私もふむふむと思ったエッセイがありました。 ちょっとだけ紹介します。 凄いブロッコリー 先日、若い編集者のMさんと打ち合わせをしたときのこと。 M「連載、いつもありがとうございます」 ほ「どうもありがとう」 M「ブロッコリーとカリフラワーの話に驚きました」 ほ「どうして?」 M「ほむらさんは、小学校のとき、初めてブロッコリーをみて『このカリフラワー、緑だ!』ってびっくりした、って書かれましたよね」 ほ「うん」 M「私はずっと逆だと思ってたから」 ほ「逆?」 M「初めてカリフラワーをみたとき、凄いブロッコリーだな、って思ったんです。白くてゴツゴツで」 え?と思う。 (以下略) 私は断然「ほむら派」です。 緑のブロッコリーよりも白いカリフラワーが先に卓に並んでいた記憶があります。私もブロッコリーを初めて見たとき、「や

    ブロッコリーを「やけに緑色のカリフラワーだなぁ」と思った世代 - 夜食日記
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