安全性などに問題がある高速道路の暫定2車線区間。会計検査院はそれにより「巨額な損失が出ている」としますが、日本は「暫定2車線の国」としても過言ではないのが現状です。 日本は「暫定2車線の国」? 対面通行の安全性などに懸念がある高速道路の「暫定2車線区間」。最近それについて、お上の動きが急です。 今年2015年10月には、会計検査院が「暫定2車線の高速道路による損失は巨額である」という分析結果をまとめました。それによると、対面通行での正面衝突事故による損失はここ10年間で300億円以上。制限速度が70km/hと低いことによる経済損失が175億円とのことです。 中央線にプラスティックポールを立てただけの暫定2車線道路(2015年8月、清水草一撮影)。 暫定2車線の高速道路は現在、約2400km。うち1750kmが、中央線にプラスティックポールを立てただけの対面通行です。日本の高速道路総延長約1