中教審の初等中等教育分科会教員養成部会は9月28日、短期大学に開設することを原則としている小中学校の「2種」の教員免許の教職課程について、一定の条件を満たせば4年制大学にも置くことができるようにする制度改正案を了承した。履修単位数が少ない2種免許の課程を用意することで、日本語教育や子どもの心理的ケアなどを専攻する学生も免許を取得しやすい環境を整え、学校現場が抱えるさまざまな課題解決に強みを持った教員を養成する狙いがある。 小学校の教員免許の取得はこれまで、教育学部などの教員養成系学部にしか認めてこなかったが、今回の制度改正によって初めてそれ以外の学部にも解禁されることになる。文科省は同日、教職課程の認定基準を改正し、2025年度の入学者からこうした2種免許の課程を開設できるようにした。 狙いは学校現場のニーズに合った教員の養成 これまでは4年制大学の教職課程で取得できる教員免許は「1種」が