落合陽一さん(以下、落合)触覚のある空中映像とインタラクションがとれるようになったことですね。空中に絵を描くこと自体は日本のチーム(産総研や慶応大)が以前から研究していましたが、2006年以来なかなか進展がなかった。そこにインタラクションや触覚像を加えて、ディスプレイ以上のシステムを組み上げることでレーザー研究の幅を広げようと思いました。いろいろな見方で研究すると業界は盛り上がります。 ギズ 「レーザーで作ったプラズマに触る」と聞くと危ないような気がしてしまうのですが…。 落合 たしかにこれまでの研究では、ディスプレイ以上のことは考えて作っていなかったんです。だから使っていたのはピコかナノオーダーのレーザーで、(今回使ったレーザーより)1,000倍から100万倍遅い。そうするとプラズマを起こすために必要なエネルギーの積分値は1,000倍から100万倍になりますから、指で触ると一瞬で焼けます
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