トヨタ自動車は22日までに、燃料ポンプやブレーキ装置の不具合で、「クラウン」や「レクサス」など11車種の計約60万台のリコールを国土交通省に届け出た。北米や欧州、中国で販売した車でも同様の不具合があり、リコール対象は全世界で約150万台に上る見通し。 不具合は、燃料タンク内のポンプの電線に曲がりにくい素材を使用したことで、給油口を開けた際の圧力変化などが原因で、接続端子が摩耗。発熱による通電不動でエンジンが始動できなくなったり、走行中にエンジンが停止する恐れがあるとしている。 ブレーキ装置の不具合では、ブレーキ液の潤滑不良で、油漏れ防止用のゴム製シールがめくれ、ブレーキ油が漏れ、そのまま使用を続けると、制動力が低下する恐れがあるとしている。 燃料タンクとブレーキ装置の2つの不具合がある車種もある。リコールでは、ポンプの電線を交換し、ブレーキ液漏れを点検し、漏れがあれば、部品を交換する。