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ブックマーク / blog.livedoor.jp/takahashikamekichi (9)

  • インフレを恐れてデフレを呼んでしまう日本。 : Espresso Diary@信州松本

    2010年08月27日17:57 カテゴリ書評 インフレを恐れてデフレを呼んでしまう日。 倉庫を整理していたら、1995年の週刊朝日が出てきました。表紙には、「デフレ時代の、貯蓄の鉄人たち」と見出しがあります。記事は、こんな風に始まっています。 「日経済は第二次大戦後、初の格的なデフレを経験している」。6月20日、米国連邦準備制度理事会(FRB)のグリーンスパン議長はこう言い切った。英国経済誌のエコノミストも先月、「デフレに死す」との見出しで、「日が1930年代の大恐慌以降、激しい物価低下に見舞われた初めての先進国になった。景気悪化を回避するために日銀は公定歩合を0%にすべきだ」と論評した。 こうした海外からのデフレのご宣託が相次ぐなか、日銀の松下康雄総裁は、「デフレ的状況ではない」と否定しているが、いまの公定歩合は過去最低の1%。日銀は7月7日に今年2回目の金利の低め誘導に踏み切

  • デフレを忘れて円高に騒ぐ日本。 : Espresso Diary@信州松本

    2010年08月13日18:36 カテゴリ為替FX デフレを忘れて円高に騒ぐ日。 出口戦略は、どこへやら。この3〜4ヶ月で長期金利は低下。さらに物価は上がりにくい、しかも雇用が弱いということで、デフレを懸念する声がアメリカで強まっています。CNBCでは「デフレ」という話になると必ずといって良いほど「日」という単語が出てきます。 Fedが米国債の買い取りを続けると発表したため、為替はドル円で85を割り込む円高に振れました。日の新聞には「為替介入」の文字が躍っていますが、焦点がズレているように思えます。「節目を割り込む円高になった!→大変だぁ→総理、財務省、日銀のコメントを取れっ!→さて介入か?」という報道のパターンは、いつもながらの円高まつり。デフレから脱却するためには何か必要か?という中長期の視点が抜け落ちている。だから米国でデフレへの警戒が強まって政策が変わっても、それが強く意識さ

  • 1票の格差は、世代間の問題でもある。 : Espresso Diary@信州松本

    2010年07月13日18:44 カテゴリワールドカップ 1票の格差は、世代間の問題でもある。 今回ほど遠くに感じた選挙はありません。開票速報も討論番組も、まったく見る気が起きませんでした。それよりもワールドカップに惹きつけられます。最後の最後まで交代枠を残しておくことで、フェルナンド・トーレスを「出すぞ!出すぞ!」と相手に思わせ続けるスペインの采配には驚きました。監督は、不調の選手をピッチに出さないことで武器とした。 参院選に興味を持てないのは、選挙事務所やスタジオが実際の社会からかけ離れた特殊な場所に見えてしまうからです。街頭での絶叫も、候補者が熱くなればなるほど、逆に遠くに感じられる。社会の変化は、ごくごく普通の街で起きているのに、それと選挙とが切り離されているかのようです。 CNBCでは、日の経済の先行きについて強気や弱気の意見が交錯しますが、それでもアラン・グリーンスパンのよう

  • 日本を反面教師とする中国の通貨政策。 : Espresso Diary@信州松本

    2010年03月15日00:20 カテゴリ投資と経済 日を反面教師とする中国の通貨政策。 米国債の保有について、温家宝が改めて「不安」を口にしました。やはり、ドルは安定しているとは見られていない。せめてドル指数が80台の半ばに達しないと、切り上げは難しいということなのでしょう。 会見では、最初にフィナンシャル・タイムスの男性が、通貨政策、つまりは人民元の切り上げについて質問。次に「人民網的記者」を名乗る女性が、貿易保護主義について尋ねています。このあたりの段取りは、あらかじめ周到に準備されていたように見える。温家宝は、中国の経済が日などの輸出を増やして世界経済に貢献している点を強調しながら、保護主義への反対を述べました。つまり、通貨問題を突く攻撃には否定で応えておいて、つぎに自由な貿易を強調することで切り返しているわけです。まるで中国武術の動きのよう。 中国は、日の失敗に学んでいるよ

  • 公聴会で試される「メイド・イン・ジャパン」のブランド・イメージ。 : Espresso Diary@信州松本

    2010年02月20日16:43 カテゴリ投資と経済 公聴会で試される「メイド・イン・ジャパン」のブランド・イメージ。 アメリカの出張から戻って来た人が言っています。 ホテルの部屋でテレビをつけると、連日、トヨタがニュースになっている。コマーシャルは、サムソンが目立つ。天候が悪かったので、急遽、日程を変更してルートを変えたけど、それも空港が24時間動いているから出来たこと。もう、ちょっと、日は厳しいなぁ。ドル高の流れは、続いています。とくにユーロとポンドが、ドル高をかぶっている。豪ドルとカナダドルは、資源の価格に支えられているように見えます。原油やゴールドの価格が落ちれば、ドル高の波が豪州とカナダにも及ぶかもしれません。 ベン・バーナンキが公定歩合を上げたのは、「強いドル」のためと考えれば納得ができる。中国に人民元を切り上げてもらうためにも、ドルは強くなっている必要がある。さすがに春節の

  • もしも日本の長期金利が3%になったら。 : Espresso Diary@信州松本

    2010年02月14日18:49 カテゴリ投資と経済 もしも日の長期金利が3%になったら。 2010年は、日の長期金利が2%を試す場面がありそう。では、財政の悪化などで3%になったら、いったい何が起きるのか?世界的にみれば3%でも低い水準ですが、日では1.5%ぐらいの金利が当たり前という時代が長く続いたので、金利が2倍になれば、それだけでも激動です。 日住宅ローンの残高のうち、3割ぐらいが変動金利による契約。したがって住宅ローンの支払いが厳しくなるケースは、これからも増えてゆくと予想されます。自営業でも、目先の返済が楽になるよう変動にするところがありますが、ここにも影響が出るでしょう。大企業でも有利子負債が多いところは厳しい。 お金を貸す銀行の側からすれば、1.5%でも貸出先を探すのに苦労しているのに、それが2倍になったら、なおさら借りる人はいなくなります。企業の設備投資は国内で

  • 外資に遅れる日本のメディア企業。 : Espresso Diary@信州松本

    2010年02月12日21:11 カテゴリメディア 外資に遅れる日のメディア企業。 為替市場は、指標よりも政治によって動きやすくなっています。きょうは中国が預金準備率の引き上げを発表。国内で進む不動産投資の過熱を抑えるためだとブルームバーグは書いていますが、欧州のCNBCは、そのタイミングを指摘し、為替に対する意識の強さがあるのではないかと解説しています。 発表は、日時間の19:00の少し手前でした。ユーロが売られて、昨日の安値をさらに下回るか?という場面。欧州のGDPや鉱工業生産に関する指標が出るのが19:00ですから、市場には、いったん動きを止めて指標を見届けようとする雰囲気が強まっていました。そこを狙ったかのように、中国が金融の引き締めを発表。それまで堅調だった豪ドルやポンドまでもが巻き込まれるようにして値を下げてゆきます。私には、中国が人民元の引き上げを行いやすいよう、ドルを買

  • ドル高はめぐる。 : Espresso Diary@信州松本

    2010年01月23日13:05 カテゴリ為替FX ドル高はめぐる。 USD/JPYの市場でドル高(円安)が止まれば、EUR/USDの市場でユーロが強く売られる。そこでユーロ安が止まると、次には豪ドル、英ポンド、加ドルが売られる。ダウ平均(DJIA)の下落は、「ドルが米国株に対して高くなった」といえる現象。ゴールドは再び1,100を割り込み、原油も下がりました。これもドル高な現象です。やはり今はドル高のエネルギーが、いろんな市場を巡っている状態だと考えた方が良さそう。ドル指数は、78.28という高い水準まで上がっています。 こうなると、次にドル高のエネルギーが向かう先を考えたくなります。為替、株、商品…と並べてみれば、あとは債券市場が抜け落ちていることが分かる。債券市場の主な指標となっているのは、米国10年債の動き。その利回りを一目均衡表でみると、こんな形になっています。もしもドルが債券に

    iGucci
    iGucci 2010/01/23
  • 2009年のアメリカ国債を振り返って。 : Espresso Diary@信州松本

    2009年12月15日16:12 カテゴリ債券の話。 2009年のアメリカ国債を振り返って。 09年の米国債の動きを振り返って、まずパッと目につくのは3月に起きた急激な金利の下落。Fedのバーナンキ議長が、国債を大量の買い取ると発表した日です。このあと長期金利は戻ってゆき、急落した株価も上がってゆきました。しかし、夏からは、株が買われるのに債券も同時に買われて金利が低下するという、常識とは逆の傾向が続きました。これは、なぜか? 米国債は、主な買い手たちが嫌々ながら買っている面白い金融商品です。安定した金利が付いても、その値打ちがドル安によって不安定になってしまいやすいから。一番の買い手である中国の首相は「正直いって不安だ」と公式の会見で述べているし、サウジアラビアの王族もテレビのインタビューに対して「もう限界です」と答えています。がまん強さが美徳とされる日からは、こういう声は出ません。た

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