社民党県連(鳥飼謙二代表)は29日、夏の参院選宮崎選挙区で民主党が公認候補として擁立する元新聞記者・渡辺創氏(32)の支援について、決定を見送る方針を決めた。30日に開かれる社民党全国幹事長会議での議論を踏まえて再度協議するが、両党の共闘は不透明な情勢となった。 両党県連などで作る団体「CNP会議」は渡辺氏を支援することで足並みをそろえており、社民党県連もこの日、宮崎市で開かれた県委員会で、支援を最終確認する予定だった。 しかし、沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題に絡み、社民党党首の福島消費者相が罷免されたことで、政権与党内の亀裂が、参院選での選挙協力へ波及した格好となった。 宮崎入りし、県委員会に出席した又市征治副党首は、鳩山政権を痛烈に批判。鳥飼代表も「個人的には政権離脱すべきだが、民主党と合意した政策についてどう責任を取るのか、難しい判断をしなければならない」と語った。