時間は限られている 最近、とみに感じるのは、時間というものの有限性についてである。 私は、いつか死ぬ。私は、ある種の人たちのように、能天気に「80歳まで生きるだろう」と勝手に推定して安心することはできない。私は、80歳まで生きるかもしれない。あるいは明日死ぬかもしれない。それは、神の決めることであって、われわれ人間が決めることではない。 10年はたった 3650 日程度でしかない。私がこれから30年生きたとしても、10000日をわずかに越える程度である。あっという間ではないか。われわれはみないつか死ぬこと、われわれに与えられている時間が有限でしかないことに直面するのがひどく不快である。だから、われわれは、あたかもこの命が永遠に続くように振る舞い、時間を湯水のように浪費する。 だが、それは事実ではないのだ。時間は有限だ。 いいこともある。時間には、貴賎の差がない。確かに金持ちのほうがいい医療