次世代のワイヤレス標準であるIEEE 802.11nは、ストリーミングビデオなどの広帯域アプリケーションとワイヤレスVoIPの共存を可能にする。しかし、この新標準をベースとした製品を導入する前に、802.11nが高速通信を実現する仕組み、初期製品の採用に伴うリスク、既存のネットワークに与える影響、そして新標準が最大のメリットをもたらす環境を理解しておくべきだろう。そこで、2回にわたって802.11nワイヤレス標準を解説し、この新技術を導入する前に検討すべき問題について述べる。今回はその1回目だ。 IEEEは2004年1月に、802.11nの仕様策定作業を開始した。2004年と2005年を通じて作業が続けられ、2006年1月に提案標準のドラフト1.0がたたき台としてリリースされた。802.11n委員会は6000件を超えるコメントや変更要求を受け取り、要求された改善を盛り込む作業を2006年5
ミクシィのようなインターネットで展開するSNSは、招待制度という形で会員を増やしており、招待さえ受ければ、基本的に誰でも利用することができます。 それに対して、社内SNSの利用者は社員だけに限定されています。TISの社内SNSでは、利用の際に自己登録制を採用しています。これは社員管理システムと連動しており、社員だけしか登録できない仕組みになっています。 社内SNSでは、ミクシィでいうマイミクのような友人機能は用意していません。これは元々の発想が、「部門や事業部を超えたコミュニケーションの実現」であり、友人機能によって一部の閉じられた世界を作りたくなかったためです。友人機能によって、社員同士の間に壁が生まれては意味がありません。 また社内だけで利用するのに、「ある社員だけ友人が少ない」や「上司からの友人申請は断れない」などの状況が発生するのを避ける意味もあります。つまり全員がマイミクの状態か
「Rubyがプログラマに受け入れられたのは“感性”の部分」。2007年4月6日,2007年(第17回)日経BP技術賞の表彰式が行われ,「プログラミング言語Ruby」の開発で大賞を受賞したまつもとゆきひろ氏が受賞のあいさつを行った。 審査委員長の田中昭二氏(国際超電導産業技術研究センター副理事長)によると,今回の日経BP技術賞の特徴は,ソフトウエアが初めて大賞を受賞したことだという。「ソフトウエアはITの中核であるにもかかわらず,これまで日本では世界に普及するようなソフトウエアが生まれてこなかった。Rubyは日本発の立派なソフトウエアであり,Web 2.0時代の定番言語だ。我々はまつもと氏に感謝しなければならない」と田中氏は語った。 まつもと氏はあいさつの冒頭で,今回の大賞が「初の個人受賞」「初のオープンソース・ソフトウエアの受賞」「1993年から14年間も開発されてきた古い技術の受賞」と異
第1回 当然知ってるよね? オープンソースが意味するもの:新入学生/新社会人応援企画第2弾(1/2 ページ) 本特集は、特にコンピュータを生業とするエンジニアやビジネスマンにとって、オープンソースとどう関係していくべきかを知る手引とするべく、オープンソースの歴史と現状を短時間で理解できるよう紹介していく。今回は、オープンソースが何を意味するかを理解しよう。 1998年、エリック・レイモンド氏らによって提唱された「オープンソース」は、PCとインターネットの普及という波に乗り、業界の地図を塗りかえた。オープンソースは技術的に成熟し、日々実績を重ねつつある。その一方で、どうやってそれを使うべきか、あるいはコミュニティーとどうつきあっていくべきかと戸惑うユーザー、企業も数多い。 本特集では、特にコンピュータを生業とするエンジニアやビジネスマンにとって、オープンソースとどう関係していくべきかを知る手
第4回 ユーもオープンソースにジョインしちゃいなよ!:新入学生/新社会人応援企画第2弾(1/2 ページ) ソフトウェアを開発し、ライセンスを決めて公開すれば一丁上がり。言葉にすると簡単でも、具体的にやろうとすると戸惑うケースも多い。今回から2回に分けて、オープンソースソフトウェアの開発/公開における基本事項と、コミュニティーとつきあうコツを解説しよう。 ソフトウェアを開発し、ライセンスを決めて公開すれば一丁上がり。言葉にすると簡単でも、具体的にやろうとすると戸惑うケースも多い。ソースコードをどこで公開するのか、バグ報告はどうやって受け付ければ良いのか。もちろん、こういった問題にも先人がある一定の答を出している。今回から2回に分けて、オープンソースソフトウェアの開発/公開における基本事項と、コミュニティーとのつきあうコツを解説しよう。 開発者になろう! 世の中にはたくさんのオープンソースプロ
The Anomalies Networkを運営するオラブ・フィリップス氏。彼の取り組みは、オープンソースの活用とはかくあるべきであるとわたしたちに訴えかけてくるようだ。 The Anomalies Networkは、あらゆる超常現象をテーマとするポータルサイトだ。サイトはリモートFTPサイトのミラー、Webアーカイブ、大規模討論フォーラムなどから構成され、創設者オラブ・フィリップス氏の言を借りれば、LAMPスタック上で運用されている「巨大サイト」だ。 フィリップス氏の超常現象への関心は子どものときにさかのぼる。「7歳のときのことです。ウォルナットクリークに住んでいたのですが、外で遊んでいたときに空飛ぶ円盤を見たのです。現在『スポーツカー・モデル』と呼ばれている種類のものでした。それが地球外のものかどうかは分かりません。しかし、そこからわたしの探求が始まったのです」。絶えることのないUFO
情報化社会という言葉が一般化した現在、情報システムを活用していない企業はおそらく皆無に等しいはずである。情報システムは企業の煩雑な業務を担い、業務の高速化・自動化に寄与している。 しかし昨今、さまざまな局面において情報システムの非効率が問題化し始めている。すでに20年、30年と活用され続けているレガシーシステムからクライアント/サーバシステム、ERPやCRM等の業務パッケージシステム、そして最新のオープンシステムに至るまで、企業には多種多様な業務システムが混在しているが、そのほとんどは設計時に規定された業務を処理することに固定され、他の業務への応用や複数の業務システムの組み合わせによる更なる合理化などについては実現が困難なことが多い。 いわゆる部分最適で設計されたシステムは、他システムと連動させたり、新しいビジネスロジックを追加したり、処理フローを変更するなどのニーズを実現するには、相当な
----SOAに話を戻しましょう。SOAとは具体的に何を意味するのですか。 SOAは1980年代のクライアント/サーバ時代に登場しており、かなりの期間を経たアーキテクチャです。オブジェクト指向のプログラムや設計の一部として、SOAは昔から存在しています。そして、数年前のJavaの登場とともに、ぼんやりと姿を現し始めました。確かに、Javaは世界中で使われています。でも、SOAの今日の姿を可能にしたのはインターネットとXMLで、そのために分散コンピューティングというカテゴリーに入れられています。緩やかに結合しているため、ユーザーはそのサービスの実際の構造についてはほとんど知らないということになります。 SOAでは、システム間の相互通信方法に関する標準が実際に定義されています。1つの言語を使って、さまざまな標準インターフェースに対して通信できます。具体的にはWebサービス記述言語ですから、サー
初めての社会人生活、あるいは新たな職場での生活を迎えた人も多いだろう。昨今、転社や転職も珍しくはないが、多くの積極的な人生を過ごしたい人が求める傾向として「デザイン」と「クリエイティブ」というキーワードが見えてきた。漠然とした新生活の中にあって、このキーワードを知ることで、より有意義な方向付けが可能になるかもしれない。 曖昧になる業種の境界と新たな階級の台頭 最近、ITとかメディアといった領域を区切る境界線が曖昧になってきている。 と、同時に「上流」とか「下流」といった事業の工程による2分類がはっきりし始めてきた印象が強い。ただ、上流工程といっても、これまでのような「ホワイトカラー」と「ブルーカラー」といった区分でいうところのホワイトカラーばかりを指すわけでもない。いわゆるブルーカラーと呼ばれる肉体労働系であっても、職人さんといわれている人たちの多くが創意工夫を凝らした仕事をしている点にお
IT業界でよく聞く「他職種は給与が高そう」という声。そこで今回は、年収という軸で他業種・他職種との大まかな比較を行った。エンジニアが世の中全体のなかで、他職種に比べて年収の分布がどう違うのか、それを理解するための手がかりにしてほしい。 「隣の芝生は青く見える」というが、自分の現在の環境に不満があると、厳密に比較したわけではないのに、どうしてもほかの環境がよく見えてしまうもの。仕事においてもそうだ。「あの会社のほうが給料いいみたいだ」「うちの業界は全体がダメ。ほかの業界に移ったほうがいいみたい」……。 こうした他人との比較は、人間の本性のようなもので、それをやめることは容易ではない。たとえ、世間から見ればうらやむような環境にいる人でも、常に上や横を見ては、「ウチはだめだなあ」と嘆息をもらすものである。もちろん他人との差異を意識することは、その差異が厳然とした事実であるならば、意味がある。最初
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