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短編とオルタに関するiaskellのブックマーク (3)

  • A Mere Fable(まったくの作り話)【短編】

    戦って、戦って、戦い抜いた。 いまにも潰えそうな地球という星に現れた一人の少年は、瞬くほどに眩しく短い時間で一人の男になった。奇跡があったとするならば、それこそが二度とはない奇跡であった。滅びを目前に控えた人々に希望をもたらした事実など、その軌跡にすぎないといっていい。 しかし忘れるなかれ。奇跡を手にした人間がその代償を支払わなかった結末など、この世界にかつて一度もなかったことを。 大人になった少年――白銀武が手放したものは大きかった。 成長の過程において彼が失ったものは、互いに背中を守りあい、互いに命を預けあうことのできる、血より濃い絆で結ばれた仲間たちの命。腕をもがれ脚を落とされた方が遥かに楽だといいきれる想像を絶する苦しみが、彼を無理やりに高みへと引き上げたのだ。 死が隣人よりも近くに潜むような狂った世界に生き延びた人々は、誰しもが彼と同じ苦痛に追い立てられて大人へとなっていく。 人

  • 死亡フラグを立てる男(UL・短編)

    ■前書き オルタネイティヴ4は頓挫し、横浜基地は様変わりした。それまで魔女の拠地であったため、それは顕著だった。魔女―――香月夕呼が嫌悪し、また真っ向から対立していたオルタネイティヴ5を進めるための基地の一つとなったのだから、仕方がないことではある。 この世界に何の前触れもなく放り込まれ、生きるために軍に籍を置くことになった武にとっても、周囲の環境は大きく変化した。わけが分からなくとも、現実はそこにある。そのような冷酷な事実を受け入れたつもりであったが、どうやらまだまだ嘴の黄色い雛であったらしい。親鳥がいなくなった途端、世界は更に厳しく感じられるようになったのだから。 香月夕呼という最大の庇護者を失い、元207訓練小隊の面々は容赦なく冷たい風に吹きつけられるようになったのだ。 この世界で生まれたわけではない武に、真の意味での『古い知り合い』はいない。仮に横浜がBETAに蹂躙されていなくと

  • ロリ☆夕呼(偽)Unlimited 【短編】

    ※まえがき この短い物語は、数ある未来の可能性の内の一つを、私が持てる情報から推測し、暇つぶしに書いたものです。 ですから、あなたの知る未来とあまりにもかけ離れている場合が十分に考えられます。そのときは途中で読むのを止めることを推奨します。 それでも読み続けた場合、この物語があなたの精神衛生に良くない影響を与えたとして、そのことについて私が責を負うものではないと先に明示しておきます。 また、所詮は暇つぶしの産物ですので、出来は当然良くないと自認しています。しかし、そのことについて何らかの指摘があれば、できるものならばどうぞなさってください。 絶対に参考にはできませんが。 A面/ ■プロローグ 人類の黄昏。現状をそのように表現する者がいる。しかしそれは幻想の中に生きる人間の言だ。武はそう思った。 詩的な表現を馬鹿にしているわけではない。 未来が絶望的な現状にあってなお詩的な表現をできることを

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