とうに秋も半ばを過ぎ去っている。 権勢を奮っていた秋の虫たち。 蟋蟀。 鈴虫。 管巻。 いずれの鳴き声も、まばらである。 互いに競いあうようなこともなく、ただ流々と鳴いている。 何より天にも届かせようとする力強さが、虫たちからは失われている。 去っていく秋を、偲んで鳴いているようであった。 命が消える前の最後の一鳴きをしているようであった。 「なあ晴明。虫がこうして寂しげに鳴くのもまた良いものだと思わぬか」 右手の杯から酒を飲みながら虫の音を聞き入っていた源博雅がつぶやいた。 平安京土御門小路にある、安倍晴明の屋敷である。 庭は一見して荒れ放題になっているが、何がしかの力でも働いているのか、奇妙な調和が取れている。 造られた庭とは違う、天然の美である。 すでに日は落ちかけている。 秋の終わりは冬の訪れでもあり、風が吹くと少しだけ、肌寒い。 安倍晴明と源博雅は庭に開けた廊下に胡坐をかき座って
これはISとROCKYのクロス物です。そういったものに嫌悪感を示される方、「俺のロッキーを汚すんじゃねえ!」という方はブラウザの戻るを推奨します。 あくまで「ロッキーっぽく」です。それに付随して、原作を改編している部分があり。また、ロッキーを知らない人が見たら、只の性格改編ものかもしれません。 どうぞ、お目汚し程度に見ていって下さい。 女性にしか操縦することのできない兵器、「インフィニット・ストラトス」通称 IS。 元々は宇宙での活動を想定して作らたマルチフォーム・スーツではあったが、ある一人の天才(天災とも呼ばれている)により兵器として生まれ変わり。その凄まじい威力は既存の兵器を「鉄屑」と呼ばせるほどにまで貶めた。 もっとも、今でこそスポーツ用として運用されているが、この最強の兵器 ISの登場は、世界を大きく激変させ、とある風潮を世界に広める発端となった。それこそが、 女尊男卑。 この風
まえがき 本作の才人はそこそこ強いです。 もしかしたら主人公最強モノといえるのかも知れません。 あと魔法等の独自解釈も結構あります。 上記が苦手な方はご注意を。 あと自分かなり遅筆なので、更新はかなり不定期になると思います。 つーか現状なってます。 忘れた頃にでも、上がってくるのを読んでくだされば幸いです。
幸せの日々は、唐突に終わる。 その始まりは、自身の過失から生まれたものだった。 ある一つの特殊な才能があった。 かなり特出したモノだったが、本人は大して価値を見出していなかった。 ある結果を重視していたから、その才能は結果を導くための一助でしかなかった。 その事件がどんなものだったかは覚えていない。 ただ、その後に来る戦いに比べれば些細であることだけは間違いない。 その技能を使用して事件を収めたが、結果として才能のことを知られてしまう。 その日から、自分を封印しようとする輩、あるいは利用しようとする輩と戦うことになってしまった。 故に、争いを望んだことは一度としてなく、その戦いは常に自衛のためのもの。 勝てば新手が現れ、逃げれば延々と追われる。 進むことも退くことも出来ない、しかし諦めるわけにはいかなかった。 そんな状況でも自分についてきて、背中を守ってくれる人がいたから。 何時かは終わる
――――気がつけば、戦場にいた。 それは静かであって大きな戦い。己の命を賭けて理想を貫く者たちの戦争。 響くのは称えと祈り。後ろには、志を共にする戦士たち。 その手には一本の剣。 もっとも新しい伝説、至高の――――剣。 多くの者を背負って、多くの思いを果すために、ひたすら戦場を駆け抜ける者。 それゆえに、英雄の称号を与えられた。 勇者たちは英雄が何を望むのか知ることはない。 きっと、そうして生きることが、世界がその者に与えた役割なのだから。 その者は何時だって一人。最後まで、一人だった。 ――――I am the bone of my sword. Steel is my body, and fire is my blood. I have created over a thousand blades. Unbroken by despair. Nor broken by hope. Wi
【連絡】2016 4/21(木) 学生時代のパスワードを総当たりしていると、うち一つで作者メニューに入れました。お騒がせして申し訳ないです。基本的にハーメルン版はこちらと全く別の展開になるので、こちらはそのまま残します。ハーメルン版はタイトルを「ブリジットという名の少女【Re】」として連載させて頂きます。こちらのifはReの方に吸収合併という形になります。要するにプロットの流用です。 これからもどうか、本家とハーメルン版ともどもよろしくお願いします。 ガンスリ二次創作転生オリ主 TSものです。 ただし注意。 ・この作品の都合上、グロテスクな暴力シーンや性的単語を扱うシーンがあります。 ・劣化凄まじいです。 9月3日 感想欄で指摘して頂いた誤字を直しました。 これからもご指摘よろしくお願いします。 2011年2月27日 いろいろと忙しいイベントが終わったので復帰します。 まあ、この時期に復帰
前書き この作品はリリカルシリーズの原作である「リリカルおもちゃ箱」の魔法少女リリカルなのはの”なのちゃん”がリリカル世界に行くものです。 時系列は第4期のForce時代、なのはさん25歳ですね、時期は2巻の始め辺りのシグナムがやられた辺りです。 かなりの独自設定が盛り込まれています。あまり原作キャラの性格は変えたくはありませんが、分からない部分は想像で補っているので、気に食わない表現が出てくれるかもしれません。 また、作風的に若干Forceアンチっぽくなるかもしれませんので、そういうことも好まれない方はなるべく敬遠されたほうがよいかと。 リリカルマジック ~素敵な魔法~ その1 翠屋2代目 高町なのは リリカルマジック ~素敵な魔法~ 海鳴市 藤見町 高町家 平和な港町である海鳴市の一角、庭に小さな道場がある以外は特に変わった所も無い一軒家にて、2人の女性が久闊を叙している。 2人の関係
[13195] (原作改変)魔法少女リリカルなのはStS IF チンクの逃走劇(キャラ改変)【完結】 EP 後日談04、05更新 終了 初めまして皆様。 これから書かれますシナリオには以下の成分が含まれますのでお気をつけください。 進む毎に成分は追加されていきます。現時点で空欄やだけの部分はネタバレ要素を含むため、適切な部分まで話が進めば次第に埋まっていきます。 StS22話以降のIF展開 基本描写方法三人称内心描写在り・焦点変更在り オリジナル主人公 展開にご都合在り 戦闘機人・人造魔導師に独自解釈在り デバイスに独自解釈・設定在り とらいあんぐるハートの原作キャラクター多数登場名前だけ・使い捨ての可能性あり リリカル原作キャラを諸々修正 チンクの性格微修正 高町なのはの性格変更黒化 ナンバーズ5捕獲失敗→管理外世界「地球」とらハ改変詳しくは設定に記載へ逃走 JSCTS シリアス6和み2
【旅立ちの日】 何の変哲も無い国境付近に位置する辺境の村ナサハ その村の人口は500人を超えたことはなく、そこに住む人々の大半は 農業を営むことによって生計を立て、慎ましくも細々と生きていた。 有体に言えば、みな地味で鄙びた生活を送っていたのだ。 そのため、村に住む若者達は変化無く、この緩慢に死にゆく日々に耐えられなくなり、 刺激的な日々を都会での生活に求めて、この村を後にすることも少なくはなかった。 もっとも、その殆どは10年も経たぬ内に夢破れ、錦を飾ることもなく、 故郷に逃げ返るように戻り、村を出る前と同じ生活を営むことが多かったが。 だが、そのような多くの挫折と失敗談は、遥先の幻想を追い求める若者達の 耳には入らず、その目には映りはしない。 彼等に聞こえるのは輝かしい成功談、 彼等に見えるのは栄光を掴む己の未来の姿だけなのだから・・・ そんな、少なくない夢見る若者達を見つめながら育っ
転生妄想症候群 リリカルなのは(転生オリ主TS原作知識アリ) 初めましてきぐなすと申します。 初投稿作品です。 ところがプロット段階ですでにカレー(厨二要素)満載のつもりで作り始めたら、隠し味のクリーム(いろんな要素)入れすぎてカレー風味シチューなった。そのうえ、コトコト煮すぎて具が溶けてしまったよ。(カオス)大量にご飯炊いてしまったし、福神漬けどうしよう(余分なもの)この作品どうしてこうなった。 orz とりあえず、プロットは捨てるべきではないと作っていくことにしました。 注意書き ・厨二ネタを皮肉りながらも、愛好するという作者の歪んだ愛でできております。そういうのが苦手な方は避けるべきと思います。 ・オリ主強キャラ ・オリキャラ多め ・転生?憑衣?(そのうち明かにしていく予定です) ・TS要素? ・独自解釈(原作は尊重します) ・寒いギャグ・ネタ(シリアスとギャグのバランスが取れてない
※初めに この作品は突発的に思いついたネタをリハビリも兼ねて書いてみた物です。 シリアス?みたいな感じなので一応注意して下さい。 また、TS要素もほとんど必要ないですが含まれています。 一部口調がおかしかったりするかもしれませんが勘弁を。 鼻で笑う程度の軽い気持ちで見て頂ければいいと思います。 唐突だが、私は所謂転生者というやつだ。 それも原作キャラへのTS転生といった変わり種のものね。 転生して暫くは女の身体に戸惑いもあったけど、10歳にもなる頃にはすっかり順応していたわ。 ああ、結婚して子供までいたのよ? 慣れ……というより順応って恐ろしいわね。 あ、まだ名前を名乗ってなかったわね。 私の名はプレシア。プレシア・テスタロッサ。 かつて大魔導師と呼ばれた二児の母よ……。 初めは同姓同名の別人かなと思ったのよ。 だけど、ミッドチルダとアルセトハイムという地名を聞いたときにやっぱりそうなんだ
数年前に閉鎖したサイトで公開していました、私の昔の作品です。 再公開は、未練の現れです。 セイバールート後のお話ですので、ネタバレを気にする方はお控えください。
それは、ある聖人の生涯。 穢れ無き人の伝説。 敬虔なる信徒を苦しめる悪魔ある所現われ、主の威光を知らしめす輝き。 侵し難き白色をもって、黒き悪の所領を打ち砕きたる鉄槌。 人々の嘆きを、人々の苦しみを、人々の悲しみを、ただの一つも溢す事無く救いたもう神の使徒。 死後、聖者に列せられた後も、悪ある所に現われて人々を救ったと謳われ。 司祭達の教えの中で。 信徒達の祈りの中で。 子供をあやす母親の寝物語の中で。 伝説を追う者達の筆の中で。 語られ続ける、それはある希望の物語。 人は呼ぶ。 その名を、八番目の―――――― **** 【始めに】 再構成SSでシロウ最強、サーヴァントほとんどオリジナルばっかり。 オリサバと原作ヒロインのカップリング有り長編。 原作の設定を出来る限り遵守しつつ、原作で規定されていない部分の捏造設定ははっちゃけまくりです。
去年の秋口に投稿した作品の再投稿です。 オリキャラ有りの再構成。原作キャラのオリキャラ化、半オリキャラ化もあります。温かい目で見守っていただける寛大で暇な方向けです。 ではどうぞ。 追記。 ハーメルン様にも投稿させていただく予定です。 よろしくお願いいたします。 満月を映し出した大河。 身体は失っても、魂はそこに。 夢は破れ。 希望は砕け散っても。 私は、ただ貴方と共にありましょう。 二人は世界に嫌われて。 あらゆる悪意をさ迷い歩く。 そして、いつの日か、同じ虹の辺へ。 そこで、共に笑いあいましょう。 遠い記憶の貴方。 私の愛しい貴方。 epilogue2 老人の日記 3月10日 時計の針だけでは正確な時間が分からなくなって、何年の月日が流れたのだろうか。 おそらく今は午後の七時のはずだ。開け放たれた窓から香る、庭の草木の匂いがそれを教えてくれる。 視界が彩度と明度を極端に失ってから、午前
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