目次 もしもルヴィアゼリッタが泣き上戸だったら エミヤを最後に裏切った仲間がルヴィア嬢だったら 正義のためのプロローグ あなたが泣けるようになる日まで 幸せになりましょう、と彼女は言った もしもルヴィアゼリッタが泣き上戸だったら 「……ばか」 さすがに泣きつかれたのだろう。そんなつぶやきを残して眠ってしまった彼女は、どう見ても年相応の女の子にしか見えなかった。不自然なまでに規則正しく上下する胸にスーツの上着をかけて、俺はこっそりとため息をついた。 「まさか、泣き上戸とは思わなかったな」 普段いろいろ溜め込んでいたのかもしれない。わんわんと泣き叫んだ言葉の半分も聞き取れなかったけれど、俺を好いてくれているのは痛いほど分かってしまった。 「でも、ごめんな。俺は君とは生きられない」 もう決めてしまったから。俺の心の特等席には、先客がどっかりと座っているから。バカンスはもうおしまい。明日からの人生
■□■□■□■□■□ 休日とはいえ我が家の騎士王さまの腹時計は正確なのである。 「寝ぼけ眼を擦りながら居間に行くと、台所から良いにおいが流れてきてシロウが包丁でまな板を叩く音が聞こえる……。ああ、よくぞ日本人に生まれたり」 あんたイギリス人でしょう。 ていうか発想がオヤジ。 若干の不本意さを感じつつも、セイバーが起き出すよりも早く台所に立つ、衛宮家の主たる俺。 過ごしやすい気温の早朝。俺はいつものように台所から朝日を眺めた。 昨日から水に浸けておいたあさりは砂を吐き終わり、今は温めてられている衛宮家スペシャル(ダシ)の前で澄まし汁になることを待ちわびている。 太陽はぽかぽか。小鳥はちゅんちゅん。朝露はきらきら。 そしてひび割れた音がラジオから流れている。曲もまた、古ぼけたラジオにあつらえたような、ふた昔は前のフォークソング。 時が緩やかになったような空間に、時折飛び込む
1: ちぇるの (2004/03/13 23:37:59) 真っ暗。 真っ暗なのは生まれたときと目を閉じたとき。 私はもう生まれているのだからきっと目を閉じているんだろう。 だから真っ暗。 「……うぅん……」 むにゃむにゃ、と言葉にならない言葉を口の中で噛み砕いて一回大きくあくびをした。 目をうっすらとあけると慣れてきたタイガの家の天井じゃない天井。 あれ? と疑問に思いながら上体を起こしてみる。 まだちょっとばかり重いまぶたを両手でごしごしとこすってベッドから降りようとして……ベッドじゃないことに気がついた。 「む」 なんか変な力の入れ方してた自分が馬鹿みたいで面白くない。なんだろう、この不可思議な状態は。 とりあえず、とふすまを開けて廊下に出てみる。 そこまで来てようやく思い出す。 「あ、そっか。シロウの家に泊まってるんだっけ」 中庭の方に出てみるともう、眩しい
[13195] (原作改変)魔法少女リリカルなのはStS IF チンクの逃走劇(キャラ改変)【完結】 EP 後日談04、05更新 終了 初めまして皆様。 これから書かれますシナリオには以下の成分が含まれますのでお気をつけください。 進む毎に成分は追加されていきます。現時点で空欄やだけの部分はネタバレ要素を含むため、適切な部分まで話が進めば次第に埋まっていきます。 StS22話以降のIF展開 基本描写方法三人称内心描写在り・焦点変更在り オリジナル主人公 展開にご都合在り 戦闘機人・人造魔導師に独自解釈在り デバイスに独自解釈・設定在り とらいあんぐるハートの原作キャラクター多数登場名前だけ・使い捨ての可能性あり リリカル原作キャラを諸々修正 チンクの性格微修正 高町なのはの性格変更黒化 ナンバーズ5捕獲失敗→管理外世界「地球」とらハ改変詳しくは設定に記載へ逃走 JSCTS シリアス6和み2
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