ワクチンの安全についての情報として、一般に(時にはマスメディアでさえも)あまり理解されていない概念として「有害事象」と「副反応」があります。 「有害事象」は、薬物(ワクチン)との因果関係がはっきりしないものを含め、薬物を投与された患者に生じたあらゆる好ましくない, あるいは意図しない徴候,症状,または病気を指します。「副反応」は、ワクチン接種によって起こる、免疫付与以外の反応のことを指します。ちなみに、ワクチン以外の薬品投与により起こる、主作用(病気を治療する作用)以外の作用のことは、「副作用」といいます。「有害事象」の例としては、「接種後に接種部位が腫れた」など接種との関連が想定されるもののほかに、「接種後に風邪をひいた」とか、「接種後に転んで骨折した」なども含まれます。 ところが、日本のワクチンに関する情報発信ではこれがさらにややこしいことになっているのです。 「副反応」報告を生かせな