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  • 査読の課題:高濃度ビタミンC点滴療法を例に(今村文昭) | 2017年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

     栄養疫学者の視点から 栄養に関する研究の質は玉石混交。情報の渦に巻き込まれないために,栄養疫学を専門とする著者が「と健康の関係」を考察します。 [第6話]査読の課題:高濃度ビタミンC点滴療法を例に 今村 文昭(英国ケンブリッジ大学 MRC(Medical Research Council)疫学ユニット) (前回よりつづく) 客観的な査読は科学論文の前提とされるプロセスです。ウェブの情報や新聞の論説などと一線を画す上で重要なものです。査読の段階で穴があったり,偏った考えが介入したりすると,客観性とそれを前提にした信用は損なわれます。 第5話(第3235号)で紹介したビタミンC点滴療法に関する唯一のランダム化比較試験と考えられているのが,卵巣がん患者に対する試験です(Sci Transl Med. 2014[PMID: 24500406])。論文に基づき私が相対罹患率を算出したところ0.

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    ichiharu12
    ichiharu12 2018/01/11
    “介入群では医師団とのコミュニケーションの機会が100時間以上も増え,盲検化もありません。当然この研究ではビタミンC点滴療法の効果はわかりません”
  • 「ちょっと盛られた」臨床試験の気付き方 臨床試験にかかわるすべての関係者へ

     【寄稿】 「ちょっと盛られた」臨床試験の気付き方 臨床試験にかかわるすべての関係者へ 奥村 泰之(医療経済研究・社会保険福祉協会 医療経済研究機構研究部 主任研究員) ランダム化比較試験のエビデンスの質は,最高峰と考えられている。しかし,私たちが臨床試験の研究成果を読むとき,たとえ有名な学術誌に掲載されている場合であっても,その研究成果の主張をうのみにするべきではない。なぜなら,研究者の期待に添わない否定的な研究成果が得られた試験の50%は,肯定的な研究成果が得られたかのように,アブストラクトの結論部を「盛って」報告しているからである1)。 「研究成果の解釈をゆがめ,読者を欺く執筆術」は粉飾(spin)と呼ばれる1~3)。ここで,粉飾とは,①主要評価項目に関して統計的有意性が得られなかった場合に,実験的治療法の有益性を強調する報告戦略,あるいは,②主要評価項目から読者の注意をそらす報告

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  • 臨床試験は誰のために(勝俣範之) | 2014年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    【interview】 臨床試験は誰のために 勝俣 範之氏(日医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科教授)に聞く 第2次世界大戦下の非人道的な人体実験への反省から,科学的・倫理的に妥当な臨床研究の原則が「ヘルシンキ宣言」で定められ,今年で50年。しかし日の臨床研究領域では今,ヘルシンキ宣言の趣旨が損なわれるような事態が相次いで起きている。 勝俣範之氏は腫瘍内科医として臨床の第一線に立つ傍ら,患者目線に立った臨床研究の在り方を常に模索してきた。昨年11月には,アバスチン®(ベバシズマブ)が抗悪性腫瘍薬としては初めて,国際共同・医師主導治験の結果から卵巣がんへの効果が追認され承認に至ったが,その日側主任研究者を務めている。「臨床試験は誰のために,何のために行うのか」があらためて問われている今,日における臨床試験の構造的課題と今後めざすべき方向性について,勝俣氏に話を聞いた。 ドラッグ・ラグを防ぎ

    臨床試験は誰のために(勝俣範之) | 2014年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院
    ichiharu12
    ichiharu12 2014/05/06
    臨床試験は誰のために 勝俣 範之氏(日本医科大学武蔵小杉病院腫瘍内科教授)に聞く
  • “決められない患者たち”を前に,医師ができること(尾藤誠司,堀内志奈) | 2013年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院

    薬を飲むか,飲まないか。手術を受けるか,受けないか――。こうした患者の意思決定がいかになされているかについて,米ハーバード大医学部教授・Jerome Groopman氏がまとめたルポルタージュ『Your Medical Mind――How to decide what is right for you』が,このたび医学書院から『決められない患者たち』として翻訳された。 紙では,訳者である堀内志奈氏と,医師-患者間のコミュニケーションについて考察を積み重ねてきた尾藤誠司氏の対談を企画。患者が難しい意思決定を迫られる場面で,医師はどのような役割を果たすべきなのだろうか。書の内容を足掛かりに,在るべき姿の描出を試みた。 尾藤 『決められない患者たち』は,どのような経緯で翻訳することになったのですか。 堀内 そもそもの出合いは,原著者Jerome Groopman氏の前作に当たる『How Do

    “決められない患者たち”を前に,医師ができること(尾藤誠司,堀内志奈) | 2013年 | 記事一覧 | 医学界新聞 | 医学書院
    ichiharu12
    ichiharu12 2013/12/27
    【対談】“決められない患者たち”を前に,医師ができること
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