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2012年5月23日のブックマーク (1件)

  • 河北新報ニュース 焦点/震災遺構を考える(4完)/東北大大学院・五十嵐太郎教授に聞く

    ◎撤去急がず当面維持を/保存論議に時間必要  東日大震災で被災した建物や構造物の取り壊しが進む。建築と社会の関連性を研究している東北大大学院工学研究科の五十嵐太郎教授(建築史)は「震災からまだ1年余り。残すべきかどうか、住民に考える余裕はない。結論を出すのはもう少し待ってほしい」と、被災建物を当面そのままにしておくことを提案する。 <生活の記憶消失>  -復興作業が格化し、沿岸部で被災建物が減っている。  「津波の痕跡が分からなくなることに、複雑な感情を抱いている。津波は街を奪ったが、建物が撤去されると街から生活の記憶も消える。結果的に街が二度失われるような気がしている」  -建物の無残な姿は、被害の記憶を呼び起こすとの声が大きい。  「被災者らの気持ちを考えれば、行政が公的施設などの撤去を急ぐのは分かる。ただ被災建物は今を生きる人々だけのものじゃない。これから生まれる子どもたちのこと