7月の西日本豪雨でため池が決壊する被害が相次ぎ、対策が課題となる中、広島県は、県内に2万か所近くあるため池のうち、4分の1を廃止するなどとした対応策の案をまとめました。 これを受けて対応を検討してきた広島県は、今後の方針案をまとめました。 それによりますと、2万か所近くのため池のうち、4分の1に当たるおよそ5000か所については、農業に使われている実態がなく、今後の被害を防ぐためにも、水を抜いて埋め立て、廃止するとしています。 また、利用されているものの、管理体制が十分ではないおよそ400か所については、廃止すべきかどうか検討を続けるとしています。 一方、今後も維持するおよそ1万5000か所のうち、住宅などの近くにある4500か所ほどについては「防災重点ため池」に指定し、設備の補強工事などに取り組んでいくとしています。現在、広島県内で「防災重点ため池」に指定されているのは500か所程度で、