前回の『聖ヒエロニムス謎の書斎 』では、アントネロ・ダ・メッシーナの『書斎の聖ヒエロニムス』を中心に、 レメディオス・バロの絵も少し紹介しましたが、今回はレメディオス・バロを中心に語ってみたいと思います。 レメディオス・バロは、日本では十年以上前に展覧会があったきりで、あまりなじみがありませんが、 最近では、ガルシア・マルケスの『百年の孤独』(新潮社)の装丁絵に、今回のエントリーのタイトル画像 である『螺旋の路』(部分:レメディオス・バロ 1962 前掲書より)が使われたこともあり、彼女の絵自体は ご存知の方も多いのではないでしょうか。 そういえば、ガルシア・マルケスの『百年の孤独』には、レメディオスという名前の女性が複数登場します。 なかでも、小町娘レメディオスの消失の場面は、半端ない美しさで、読む者を圧倒します。 3月のある晴れた午後、小町娘レメデイオスが、数人の女性と庭に干した大きな
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