山代温泉は行基上人以来「湯の曲輪(ゆのがわ)」を中心に1300年の歴史を刻んできました。「湯の曲輪」とは、源泉が流れ込む「総湯(共同浴場)」を旅館が囲むように形成された街区を指し、江戸中期には温泉街特有の街並を形成していました。この応募対象は「湯の曲輪」を中心とした街造りの取り組みです。明治期の総湯を「古総湯」として湯の曲輪の中心に復元し、これとは別に市民の為の共同浴場として「総湯」新設し、更に「湯の曲輪」を広場として一体的に整備しました。精神的にも物理的にも街の中心である「湯の曲輪」を整備することで、街全体が蘇生する大きな流れが出来、このプロセスでデザインが果たした役割は絶大でした。
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