独立した短篇集なんだけど、全ての話がどっかで繋がってる伊坂芸が良い感じに決まってて超気持ちいいです。 一番最後の「とんでも8分」だけが書きおろしらしいですが、その話でいろいろ回収してます。 てかあれって回収っていうんですかね。 掻き集め的な感じもしないでもなくて、その感じがまたグッとくるのですよ。 本のタイトルが別の話の「残り全部バケーション」になってるのも納得できるラストになってて匠感ぱないです。 んで、今回あるお話で誰かが誰かに仕掛けをするシーンがあったのですが、その中でこんなセリフが出てきます。 こういうのは、いろいろ仕掛けて、どれかに引っかかってくれればいいな、というものだから こんなこと言われたら、もう一度読み直すしかないと思って、2回目読んだら新たな発見もあるし本当に楽しめる一冊でした。 芸風はいつも通りでもまだまだいろんな楽しみ方させてくれそうです。 Kindle版は少しお安