国民年金の年金保険料の納付率が2012年度、59.0%だと厚労省は主張する。 これには数字のマジックがあって、分母から年金保険料の納付を免除あるいは猶予された人を除いている。だから厚労省と年金機構はなるべくたくさんの人を免除や猶予しようとしている。 もし、免除された人、猶予された人を分母に加え、国民年金に加入している人全体を分母にして納付率を計算すると、39.9%にしかならない。 今国会に厚労省は、現在30歳未満まで認めている猶予期限を50歳まで延長する法案を出している。分母減らし作戦だ。 猶予されると、10年間遡って追納ができる。しかし、どれだけの人が追納したかを調べると、学生納付特例制度を使って猶予を受けた人のうち、追納機関に追納した人は13-16%しかいない。 年金保険料を免除されると免除された期間の年金は半額に減らされていまうが、猶予を受けるとその期間は年金の支給金額には全く反映さ