主に近代文学を中心に、「入稿原稿」に記された「組方指定」または「組版指定」の歴史を眺めてみるシリーズ。…というような感じの連続ツイートを、ツイッターの新機能「モーメント」で、幾つかまとめてみています。 ここ数年で、ウェブ資源として閲覧可能な「入稿原稿」が、こんなにも大量に出現していたとは驚きです。 現時点で「組方指定」と呼んでいるのは、藤森善貢『出版編集技術』シリーズの呼び方に倣っているものなのですが、Googleブックスでの検索結果は、文学研究の用語としては「組版指定」の方がポピュラーであるような感触が示されています。そうした用語の違いも含めて、概念や指定の書き方の歴史そのものを観察してみたいと思っています。 観察は、まだまだ始まったばかり。 主に早稲田古典籍DBでウェブ資源化された「入稿原稿」と、そこに見られる「組方指定」「文選工署名」「媒体スタンプ」等のこと(早稲田大学古典籍総合デー
私の勤めてる会社は戦後まもなく創業で活版印刷をやっていた会社なわけですが、年末に会社の大そうじやった時に出てきたブツをSNSに流したらそこそこ反響あったのでちょっとまとめて公開しておきます。ホラなんか今活版ブームらしいし。ついでにプリプレスの歴史をちょっと概観してみたい。まあ私も当時の状況を知ってる訳ではないので間違いは多々あるかも知れません。適当にツッコミつつ軽い読み物としてお楽しみください。 これが活版父型。活字の大元です。父型を持っていた会社は全国的にもそう多くはなく、ウチは数少ないそういう会社のひとつだったようです。この活字を作ったのは精興社書体と同じ「君塚樹石」とのこと。 ※正確にはこれはベントン彫刻機の「パターン」で、本来の父型とは別、というツッコミをいただきました。ただ、「ベントン母型父型彫刻機」なんていうワードも引っかかるので、混用はされていたかも。 ※さらに補足。ベントン
社会がごく自然に存在してしまうことへの疑いと驚き。社会の現れはどのように経験され、思考され、人びとの行為や関係と結びついてゆくのか。そこに立ち止まることから始まる社会学的な問いは、多様な研究対象や分析方法へとひろがる。研究の最前線を示す新しい社会学論集。 ※試し読み用のPDFをこちらからダウンロードできます。 はじめに――「社会が現れるとき」と「社会学(のようなもの)が現れるとき」 1章「都市」をあることにする(若林幹夫) 1 「都市」をめぐる三つの言葉 2 「都市」という概念 3 「魚」はどう存在するか(あるいは、存在しないか) 4 「都市」はどのように社会的か 5 「大都市」――大きさの社会性 6 同時代的問題としての「都市」 7 「都市」をあることにする 2章 空間の自由/空間の桎梏――都市空間への複数のリアリティ(西野淑美) 1 都市の空間と社会 2 「地域」という括りのレリヴ
新聞やラジオなど「メディア」の発達と普及とともに社会は大きく変容した。1837年の電信機発明より現代まで、新聞・出版・通信・放送・映画・IT・広告会社などの発足や動向、メディアをめぐる事件、技術革新、代表的な映画・文学作品名などを年表にして掲載。豊富な写真とコラムで時代が身近に感じられ、メディアと社会の関係がわかる。 ★カタログのデータ(PDF)をダウンロードできます。 ダウンロード 序文…土屋礼子/凡例/年表/典拠文献一覧/コラム メディアが映す時代(通信社の始まり/世界分割協定/「広告」の誕生/新聞の号外とかわら版/高級紙と大衆紙/明治期の大出版社・博文館/映画の誕生/広告会社の栄枯盛衰/印刷機と新聞/「出版」という言葉/無線から放送へ―ラジオの誕生/記者とは何者か/講談社の社名の由来/国産アニメーション映画の誕生/満洲と広告/ラジオ体操/帝国のメディア―植民地とラジオ/雑誌と付録/戦
2017年中もいろいろとお世話になりありがとうございました。 2018年もどうぞよろしくお願いいたします。 今年、拙著『本棚の中のニッポン』がオープンアクセス化されました。 笠間書院版 http://kasamashoin.jp/2017/11/pdf_24.html 日文研オープンアクセス版 http://id.nii.ac.jp/1368/00006806/ やっとこのフェーズまで、このステージまで来たな、という感じでおります。ここまで来れば届けられる先がぐっとひろがるでしょう。 前々から漠然と、そんなふうになったらいいねえ、みたいな夢想レベルではおったのですが、下記のような2点の刺激的な記事がありまして。 ・天野絵里子. 「人文学がもっと読まれるためにできること」. 『人文情報学月報』. 2017, 67(前編). https://www.dhii.jp/DHM/dhm67-1 ・天
2016年6月5日、ヘイトデモ反対アクションの様子(写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ) 『保守速報』敗訴 11月16日、まとめサイト『保守速報』の運営者に対する名誉毀損と差別をめぐる裁判の判決が大阪地裁で出た。その結果は、原告の在日朝鮮人の女性の訴えが大筋で認められ、運営者の男性に200万円の支払いを命じる内容だ。 同日夕方、朝日新聞の配信記事が『Yahoo!ニュース』のヤフートピックス(トップページ)に掲載され、裁判結果は広く知られることとなった。 だが、このときまた新たな問題が生じてもいた。Yahoo!ニュースのコメント欄、通称・ヤフコメが荒れに荒れたのである。 コメントの12%が非表示に「まるでか弱き乙女だな」 「こういう人たちは自分の都合が悪ければ何でも差別扱いしますね」 「読めば読むほど 日本から出て行ってほしい」 ――等々、ヤフコメには原告である在日朝鮮人女
動画配信サービス「Netflix」は、お笑いタレント・明石家さんまさんを起用した地上波CMの反響を受けて、第2弾を制作。同時に、2種類のWeb限定動画を公式YouTubeチャンネルで公開した。 「人間、明石家さんま。」と題した本シリーズは、8月に公開された10種類の動画同様、長年「明石家さんまさんにインタビューしたい」と公言してきた吉田豪さんがインタビュアーをつとめている。 明石家さんま「男、人間として後悔している」吉田豪が本音を聞き出す貴重な動画公開 Netflixは、お笑いタレント・明石家さんまさんを起用した新CMの地上波放送に先駆けて、10種類のWeb限定ムービーを公式YouTubeチャンネルで公開した。 「人間… 2本の動画では、滅多にインタビューに応じることのないさんまさんが、今年を振り返り、来年に向けての抱負や近年の「テレビ」というメディアについての思いを語る貴重な内容となって
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