私たちが生きる現実は、とてつもなく厄介です。解決しない問題なんていくらでもあるし、人間だって善と悪、敵と味方なんかでは簡単にわけられない。漫画家・鳥飼茜さんは、そんな厄介な現実を安易にデフォルメすることなく、鮮やかに、そして細やかに描く貴重な作家です。男女の性の不平等を描いた代表作『先生の白い嘘』(講談社)や、女子のためのデトックス漫画『地獄のガールフレンド』(祥伝社)、そして『週刊SPA!』にて連載中の『ロマンス暴風域』(扶桑社)など数々の作品を世に送り出し、男と女の間に横たわる問題を読者の眼前に広げました。 “わかりやすさ”や“スカッとする結末”が求められがちなこの社会。そこで私たちはいかに生きるべきなのか、お話を伺いました。 「記号化されたキャラクター」ではなく「その辺にいる人たち」を描きたい——『先生の白い嘘』の新妻くんや、『地獄のガールフレンド』の石原くんのように、鳥飼さんの作品
「Photoshopなどの有料画像編集ソフトを購入するほどではないけれど、画像の編集がしたい」という人は多いはず。Photoshopは便利ですが、編集する画像の枚数がそれほど多くない人にとっては高価に感じられてしまいます。そんな人にぴったりな、普通のJPGファイルやPNGファイルだけでなく、PSDファイルやGIMPで編集したxcfファイル、macOSに対応した描画ソフトのSketchappで編集したsketchファイルなどにも対応した、オンラインでPhotoshopに似た操作感で画像が編集出来るフリーのウェブアプリ「Photopea」を使ってみました。 Photopea | edit Photoshop files online https://www.photopea.com/ 「Photopea」はオンライン上で画像ファイルを編集できるウェブアプリのため、インストールなどの作業は必要あ
『グラフィックデザイン用語英和辞典』は,グラフィックデザインに関する約3,000の用語 ‡を収録した,PDF形式の英和辞典です. DTP,写真,印刷,製本などの関連分野や,アナログ時代の用語も網羅しています. † 2012年6月 フィッシュテイル・スタジオ調べ ‡ 同義語,類義語への参照を含む 以下の「ダウンロード」からPDFファイルを保存してご活用ください. メールアドレスの登録などは必要なく,完全に無料です. 以下のページ(Facebook)で「いいね!」ボタンを押していただけると,たいへん励みになります. https://www.facebook.com/fishtail/ 本書の著作権は坂部浩一(フィッシュテイル・スタジオ)に帰属します.有償無償を問わず,著作権者の許可なく再配布することはできません. 本書は情報の正確性について万全を期していますが,不正確な記載や誤りを含む可能性が
ロシアでは、「レーニンはキノコだった」という表現が大衆のだまされやすさを示すときに使用されます。これは実際に「キノコが好きで大量に消費していたレーニンは最終的には本当にキノコになってしまった」というテレビの調査番組が多くの視聴者に信じられてしまったことに端を発しています。なぜこのような状況が起こってしまったのか、海外メディアのAtlas Obscuraがまとめています。 How Vladimir Lenin Became a Mushroom - Atlas Obscura https://www.atlasobscura.com/articles/lenin-mushroom-hoax-russia 「レーニンは死ぬ直前に文字通りキノコになった」という話が現れ、多くの人々に信じられることになったのは1991年、ソビエト連邦が崩壊する1カ月前のこと。それ以前の国政は不条理で溢れており、ソビ
「社会主義」国であった東ドイツに、モザンビークから大量の移民が来ていたという事実をぼくは知らなかった。 モザンビークはアフリカの南東にある国だが、1970年代にマルクス主義をかかげるモザンビーク解放戦線(フレリモ)がポルトガルからの独立戦争を戦いながら政権を握った。 東ドイツとモザンビークは、いわば「社会主義兄弟国」となったわけだが、労働力不足に悩む東ドイツは協定を結んでモザンビークからの移民を受け入れた。将来のエリートになれる教育の機会が約束されたはずだが、実際にはドイツ人がいやがる仕事を、職業選択の自由もなくやらされ、給料の60%は天引きされ、それがどこに行ってしまったのか未だにわからないとされている。 本書ビルギット・ヴァイエ『マッドジャーマンズ ドイツ移民物語』(山口侑紀訳、花伝社)は、協定以後、東ドイツに移った3人のモザンビーク人の人生を描いている。実話そのものではなく、取材から
著者インタビュー 単行本 - 芸術 話題の新刊『オリンピック・デザイン・マーケティング』著者・加島卓氏インタビュー――「エンブレム問題」とはいったい何だったのか、いまだから問い直す 加島卓 2017.11.24 ——『オリンピック・デザイン・マーケティング:エンブレム問題からオープンデザインへ』、タイトルはビジネス書のように見えますが、実はデザインや広告の歴史を踏まえた社会学になっており、一般読者から研究者まで広く読まれるように思います。なぜいまこの本を書かれたのでしょうか? そもそものきっかけは、2015年夏のエンブレム問題です。あの夏のことは忘れられません。当初からブログで記事をいくつか公開し、8月中旬からはラジオ・テレビ・新聞などで意見を述べてきました(http://d.hatena.ne.jp/oxyfunk/20150907)。『〈広告制作者〉の歴史社会学:近代日本における個人と
「ユーザー目線」のシステムを目指して RDBが従来の階層型DBに比べて優れていた点はいくつか挙げることができますが、シェアを伸ばすうえで最も大きな影響は、ユーザーが使いやすいデータ構造とインタフェースにこだわったことです。すなわち、「テーブル」と「SQL」の発明です。 RDBでは、すべてのデータを「テーブル」というただ一つのデータ形式によって表現します。テーブルは、見た目が「二次元表」に似ているため*3、Microsoft ExcelやGoogle ドキュメントなどのスプレッドシートを使い慣れた人が見ると、データを格納する方法が直観的にイメージしやすいという利点があります。実際、こうした二次元表によるデータ管理は、Excelなどのソフトウェアが登場する前から一般的な方法だったため、RDBが登場した当時の人々にとっても受け入れやすいものでした。 テーブルが画期的だった点は、もう一つあります。
私は今、この文章を半分泣きそうになりながら書いている。 何の感情なのかは自分でもよくわからないが、とにかく「すごい」という言葉がずっと頭の中でぐるぐるしている。 ルールが変わる、ここから。 毎週アメリカや中国のニュースを拾って自分なりに解説する中で、遅々として改革が進まない日本のアパレル業界に歯がゆい思いをしてきたが、ここから大きく変わる。 昨日はそう確信した日だった。 ZOZOSUITはすごい。きっと世界をとる。 私が人並みにものを考えられるようになって以来、一番と言っても過言ではないほど衝撃を受けたこの「ZOZOSUIT」という商品のすごさを、私なりに解説して見たいと思う。 アパレル業界が次に解決しようとしていた "サイジング"という課題私が未来を航海するためのコンパスとして常に読み返している「創造する未来」で、これからは「サイズ」がキーになると力説されていた。 ちょうど半年前にこれを
レビュアー:新井 文月 イルカやハワイの海をモチーフに、バブル期を一世風靡した米画家クリスチャン・リース・ラッセン。 日本では1980年から90年代にかけて異常なほど人気が高まり、多くの版画・ジグゾーパズルなどの商品が消費されてきた。しかし、これまで新聞を含め美術マスコミは「コメントに値しない」と彼の作品が正面から論評されることはなかった。本書はラッセンが受容される心理と欲望、彼の正体についてニュートラルな立場から論評している極めて価値ある一冊となっている。 確かにラッセンアートは売れに売れた。作品に登場するイルカやクジラ、美しい海の魚達はドラマティックに太陽の光が差し込み、波は緑や紫にも彩られる。リアルに描かれる木々や山と浮かぶ星空も幻想的だ。購入者は、そのリゾートなイメージから「リッチで文化人」な優越感に浸ることもあるだろう。 美術界からなぜラッセンが忌み嫌われるのか、理由はさまざまだ
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