ブックマーク / ameblo.jp/kyupin (7)

  • 『診察時にタブレットがあると便利』

    精神科医はカルテに主に日語で記載している。もし100%、英語ドイツ語とか、稀にフランス語で記載しているとしたら、真にリアルには記載していないと言える。なぜなら翻訳しているわけで。 そもそも患者さんの話す内容をカルテに「てにをは」を含め100%正確に一字一句間違えずに記載せねばならないらしい。当時、スマホもない時代で録音もできるウォークマンがないと無理な話であった。 僕は、そのようなことは研修医の頃から意味がないと気づいていたので、もちろん正確には記載していなかった。(できなかったと言うのが正しい) ただし、精神科医が患者さん(およびカルテと言う作品)にかける時間と、精神症状の改善の規模は比例しない(←重要) カルテと言う作品と言うと大げさになるが、確かに価値があると思えるカルテが書ける精神科医がいる。それは文学的と言うのはニュアンスが違う。精神症状を正しく相応しい日語(もちろん語彙が

    『診察時にタブレットがあると便利』
    ieji
    ieji 2023/01/09
    精神科でも電子カルテは主にクリニックでは多くなっていると思う。精神科病院ではなかなか電子カルテに移行できないものである。その大きな理由は、電子カルテについて行けない看護師がいること。
  • 『人生において勉強ができるかどうかはたいした問題ではない』

    精神科医をしていると、知能が高く勉強もできるのに、それが人生に生かせない人たちを見る機会が多い。 生涯にわたり精神科病院に受診することがない人がかなりいるわけで、精神科医は常に特殊な環境にいる。これは若い頃に良くそう思っていた。毎日、精神科病院に行き、1日中仕事をしているわけである。それが特殊でなくて何であろう。 精神疾患は罹患する確率は、一見、その人のIQによりあまり影響しないように見えるが、IQが低い人たちは心因反応を起こしやすいので、おそらく精神疾患を罹患しやすいと思う。 しかし、学業のできる人も精神疾患を容易に病むので、あたかも関係がないように見えるのだろう。これらは治療者側から見る光景である。 僕はそのような経験を経て、タイトルの「人生において勉強ができるかどうかはたいした問題ではない」という感覚を持つようになった。これは友人の精神科医に聴いたことがないが、たぶん似ているような気

    『人生において勉強ができるかどうかはたいした問題ではない』
    ieji
    ieji 2022/07/31
    > 精神疾患は罹患する確率は、一見、その人のIQによりあまり影響しないように見えるが、IQが低い人たちは心因反応を起こしやすいので、おそらく精神疾患を罹患しやすいと思う。
  • 『自律神経と顆粒球およびリンパ球の話』

    今日の記事は精神科と直接には関係がないが、メンタルへルスを含め健康状態について参考になると思う。 ヒトは交感神経と副交感神経のバランスの上で体調を維持している。一般にストレスがかかると交感神経の過緊張になり、血圧上昇や頻脈を来す。この際に顆粒球は増加するが、これは顆粒球にはアドレナリン受容体があることと関係している。 ここで言うストレスとは、仕事上のストレス(多忙など)、怪我をすること、精神疾患も含まれる。統合失調症の幻覚妄想状態(幻聴が活発など)やうつ病ももちろん交感神経過緊張状態である。これらの身体環境では顆粒球優位な状態にあり、顆粒球の増加により組織障害を生じうる。組織障害とは、例えば胃潰瘍などである。 副交感神経優位な状態は、例えば風呂上がりのゆったりとした身体状況にある時にみられるが、この状況ではリンパ球優位となっている。リンパ球はアセチルコリン受容体がみられる。 ヒトは生涯にわ

    『自律神経と顆粒球およびリンパ球の話』
    ieji
    ieji 2022/07/18
    ヒトは生涯にわたり顆粒球とリンパ球のバランスの変化が診られる。
  • 『薬の変更に消極的な人々』

    ずいぶん中途半端な処方を見ることがある。これは自分の患者さんにもたまにあるが、いくつか原因が挙げられる。 1、ある程度良くなった際に、人が変更を拒むか消極的な時。 2、その中途半端な処方のままでも治療経過が良い時。 それでも、進学や転居などで県外の病院に転院する際には、紹介状に一筆、なぜこのような処方になっているのか説明したいところである。 僕の患者さんの場合には、非常に僅かな量の組み合わせのことが多い。例えばラミクタール12.5㎎+トリンテリックス5㎎+レクサプロ5㎎などである。 これはひょっとしたらこの組わせがベストなのかもしれないが、できれば一度はトリンテリックス単剤で大丈夫なのか確かめたい。この処方だと分包が必要になることもある。 上の3剤併用処方が、例えばトリンテリックス10㎎単剤に比べ有害かと言えば大差ない。特に時間が経ち、ラミクタールで中毒疹が出ない人なら問題ない。奇妙な処

    『薬の変更に消極的な人々』
    ieji
    ieji 2021/08/28
    > 基本的にその人の人生なので、このタイプの人が思うように動けなくなるとか、なにもかも楽しくないといった事態は、個人の自由だと思う。
  • 『統合失調症と加齢臭』

    統合失調症の年配の患者さんには加齢臭がない。このことは5年くらい前に気がついた。加齢臭とは、いわゆる中年から上の人にみられるオヤジ臭さだ。もちろん女性もみられる。 統合失調症の患者さんにはこの独特の臭いが見られない。もちろんなかなか風呂に入らないとか、不潔な人はいるのでそんな人はもちろんくさいが、それは加齢臭とは違っていて、いわゆる「風呂に入らないのが長期に続いた臭さ」だ。 精神科病院では入院患者は圧倒的に統合失調症の診断の人が多いので、病棟が加齢臭で満ち溢れることはない。仔細にみると、脳血管性の認知症や脳卒中後の半身麻痺の人には加齢臭がみられる。まぁこの割合が病棟内では小さいので、加齢臭が目立たないのだろう。 近年、人工的に加齢臭を作り出すことに成功したというニュースをテレビで見た。ひょっとしたら統合失調症の人は、この加齢臭を作り出す物質を作れないようなメカニズムがあるのかもしれない。う

    『統合失調症と加齢臭』
    ieji
    ieji 2020/10/19
  • 『SSRIは本来、体重増加のメカニズムを持たない』

    SSRIにはリフレックスや旧来の3環系、4環系抗うつ剤に比べ体重増加のメカニズムを持たない。 例えばプロザックは当初やせ薬として使われたほどである。SSRIの中では唯一パキシルのみ多少の体重増加の薬理作用があるが、これ以外のSSRIに比べとりわけ体重増加させているように見えない。 フルボキサミンなどが摂障害などに使われやすいのは1つは薬のために体重増加がないことも挙げられる。(その他、摂障害の人たちには強迫症状が合併しやすい) SSRIで体重増加したとしたら、1つはうつが改善し健康的な経過で体重増加したことが考えられる。過去ログでも精神病が改善すると脳のエネルギー消費が減り体重増加すると記載している。 一般にうつ状態が改善すると欲が改善し体重増加する傾向がある。 もしSSRIで過が頻回に起こり体重が著しく増えていったとしたら、SSRIによる衝動性が増すといった良くない作用(SSRI

    『SSRIは本来、体重増加のメカニズムを持たない』
    ieji
    ieji 2019/11/15
  • 『障害者の就労に対する心構えについて』

    障害者枠で就労した際、仕事内容、上司、同僚に自分に合わないと思ったら、積極的に上司相談する。その後、環境調整して改善しないなら退職も考えること。精神面の悪化を来す時はなおさらである。(無理はしない) 来、根気強さ、信念を曲げないことは日的は良いことだが、障害者就労ではそこまでメリットにならない。何事にも柔軟に対応すること。 障害者雇用で働くことはリハビリ治療の1つなので、そういうスタンスで就労を考える。 上のように思う理由は、障害者雇用で精神症状が悪化する人が少なからずいるからである。今は働ける人が少ない時代なので、辞めたとしてもすぐに仕事は見つかるものだ。 ただし、次の仕事も同じようなことになることもある。(最初に戻る)

    『障害者の就労に対する心構えについて』
    ieji
    ieji 2019/11/15
  • 1