精神科医はカルテに主に日本語で記載している。もし100%、英語やドイツ語とか、稀にフランス語で記載しているとしたら、真にリアルには記載していないと言える。なぜなら翻訳しているわけで。 そもそも患者さんの話す内容をカルテに「てにをは」を含め100%正確に一字一句間違えずに記載せねばならないらしい。当時、スマホもない時代で録音もできるウォークマンがないと無理な話であった。 僕は、そのようなことは研修医の頃から意味がないと気づいていたので、もちろん正確には記載していなかった。(できなかったと言うのが正しい) ただし、精神科医が患者さん(およびカルテと言う作品)にかける時間と、精神症状の改善の規模は比例しない(←重要) カルテと言う作品と言うと大げさになるが、確かに価値があると思えるカルテが書ける精神科医がいる。それは文学的と言うのはニュアンスが違う。精神症状を正しく相応しい日本語(もちろん語彙が