まえがき Railsアプリに型チェックを導入しようとして試しているのですが、なかなか一筋縄ではいかないようで、試行錯誤しています。 おそらく他にも似たようなことでハマったりしている人もいるかと思うので、これまで困ったこと、そして(回避できた場合は)回避策を書いてみます。 なお、RBSやSteepとはなんぞやといった辺りは特に説明せずにいきなり本題に入るため、詳しくない方はmameさんの記事「Ruby 3の静的解析機能のRBS、TypeProf、Steep、Sorbetの関係についてのノート」などを参考にしてください。 Steep & RBSで困ったところ BigDecimalを導入してもto_dが使えない (追記: ksssさんにrbsのstdlibのテストの書き方を教えてもらったので書けるようになりました! 結果はpull requestしてみたので、最終的に取り込まれれば使えるようにな
ご連絡:本日 25 日まで続けられた Ruby VM アドベントカレンダーは,世界の終了のため,保存していなかった部分が消えてしまいました.今後,随時復活させていきたいと思います.ご迷惑をおかけ致します. ご連絡:世界の終了によって失われた記憶を随時復旧させていますが,いくつかの記憶のかけらが宇宙的な何かのために欠落してしまっているようです.鋭意,そうさくしていきたいと思っております. 一覧: #1 RubyVM::InstructionSequence の拡張 #2 Kernel#caller_locations の紹介 #3 Kernel#caller_locations の性能 #4 vm_backtrace.c #5 メソッドディスパッチの高速化(RubyConf 2012 の紹介) #6 Thread.async_interrupt_timing の紹介 #7 Thread.as
前編はこちら。 udzura.hatenablog.jp ここまででスキャナまでは実装し、大体動いたようです(型もちゃんとついたようです)ので、続きの実装をします。 閑話: エディタの型支援を受ける 当方はEmacsなので読者の参考にならないかもしれませんが...。 といっても以下を有効にしたぐらい。 rbs-mode lsp-mode 同梱になった lsp-steep どちらも @ybiquitous さんの力なので、神と崇める他ない。 さらに、RBS有効のプロジェクトだけlspをsteepが用意したものに変えるため、プロジェクトのルートに以下のような .dir-locals.el を用意する。この内容は とんさんのブログ記事 のものを参考にしている。 ((ruby-mode . ((lsp-enabled-clients . (steep-ls))))) これでlspとlsp-uiを有
こんにちは、フルタイムRubyコミッタとして働いてる遠藤(@mametter)です。昨日、Ruby 3.0.0-preview2がリリースされました! このリリースには、遠藤が開発している Ruby の静的型解析ツール TypeProf が初めて同梱されています。これの使い方をかんたんにご紹介したいと思います。 デモ TypeProf は、型注釈のない Ruby コードを無理やり型解析するツールです。とりあえずデモ。 # user.rb class User def initialize(name:, age:) @name = name @age = age end attr_reader :name, :age end User.new(name: "John", age: 20) typeprof コマンドは、Ruby 2.7 で gem install typeprof でインスト
こんにちは、フルタイムRubyコミッタとして働いてる遠藤(@mametter)です。 Ruby 3 は「静的型解析」を備えることが目標の 1 つになっています。遠藤が開発してる TypeProf は Ruby 3 の静的型解析エコシステムの中の 1 ツールです。しかし Ruby 3 の静的解析というと、RBS、TypeProf、Steep、Sorbet などいろいろなツール名が出てきてよくわからない、という声を何回か聞いたので、かんたんにまとめておきます。 3 行まとめ RBS:Ruby の型情報を扱う言語。Ruby 3 にバンドルされる。 TypeProf:型注釈のない Ruby コードを型解析するツール。Ruby 3 にバンドルされる。 Steep/Sorbet:Ruby で静的型付けのプログラミングができるツール。 詳しくはそれぞれ以下で解説します。 RBS とは RBS は、Rub
この他、50G、200G、400G、800G も規格としては存在しますが、メリットが少なかったり、一般家庭で買える値段ではないので割愛します。 200G 以上必要な場合は場合によっては link aggregation などを使うと良いでしょう。 モジュールの価格は参考で、 Cisco などの純正品ではなく、FS.com や 10Gtek などのいわゆるジェネリック品の価格です。当然ですが価格は変動しますので、目安程度にお願いします。調査したのは2023年1月8日です。 ツイストペアか、光ファイバーか LAN を構築するときに条件が全く変わってくるのがツイストペアケーブルを用いるか、光ファイバーケーブルを用いるかです。 ツイストペアケーブル(UTP)は入手性が良く、作りも頑丈なため取り扱いが気楽です。その半面、速度が限られ、10 Gbps 以上になると消費電力やレイテンシ、安定性という面で
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