1. 目的と方法 (1) 目 的 本章の目的は、国立国会図書館(NDL)における図書館情報学分野の洋図書(すなわち、日本語・中国語・韓国語以外の言語で書かれた図書)に関する所蔵をチェックリスト法によって実際に評価することにある。すなわち、いくつかの二次的資料等をチェックリストとして設定し、そこに掲載されている図書のうちの何パーセントが実際に所蔵されているかを調査する。本報告書では、この比率を「所蔵率」と呼ぶ(定義の詳細は第2節を参照)。 当然のことながら、所蔵率が高いほど、よい評価が与えられることになる。しかし、実際には、NDLの収集方針において、図書館情報学分野の洋図書の網羅性は最も高いというわけではない。また、今回は、予算・時間等の制約から、他分野等の所蔵率との比較は行わない。したがって、調査の結果として算出された所蔵率の値自体の解釈、すなわちそのパーセンテージの意味するところについて