政府がインターネットサービスプロバイダー(ISP)に対し、「漫画村」をはじめとする3つの海賊版サイトへの自主的なブロッキングを促したことを受け、NTTグループ3社は4月23日、ブロッキングを実施する方針を表明した。 著作権者の権利が守られるべきだという大原則は、誰しも同意するところだろう。それゆえに、「海賊版で不当に利益を上げる、悪いことをしているサイトを見られないようにするのは歓迎。なぜブロッキングに反対するのか」と思う人がいるのは自然な話だ。だが、権利を守るという正しい目的のためであっても、手段が法律に基づいていなかったり、不適切なものであったりしてはならないし、実効性の薄い手段を取るのも百害あって一利なし、に終わる恐れがある。 ブロッキングについては、日本国憲法で保護されている「通信の秘密」を侵害する恐れがあるとして、複数の業界団体や法律関係者から反対の声が上がっている。では、法律論
![海賊版サイトのブロッキングは“抜け穴“だらけ 実効性に疑問の声](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a127f2790219bb4600668754b1baa9595fdb88fe/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimage.itmedia.co.jp%2Fnews%2Farticles%2F1804%2F25%2Fcover_news049.jpg)