【大槌】町立図書館が業務再開 仮設の集会所を巡回 Tweet 震災で施設が全壊した大槌町立図書館(佐々木健館長)は20日、仮設住宅近くにある集会所を回って図書館業務を再開した。県内外から約2万冊の本や移動図書館車の寄贈があり、久々の貸し出しに子どもたちや高齢者ら幅広い世代の住民が笑顔で集まった。 貸し出しは同町大槌の大槌第5仮設団地集会所で行われ、個人や自治体から贈られた小説や絵本など約3千冊が並んだ。訪れた子どもたちは黙々と読書したり、2人で話しながら楽しむ様子が見られた。 同仮設団地で生活する女性(66)と孫(大槌小1年)は「震災前は(孫が)姉妹で図書館に通っていた。読書が好きなので近くにあると便利」と喜んで本を借りていた。 同図書館にあった5万3千冊の本や資料は水に漬かったり、津波で流されるなど被災した。しかし、一部の資料、スクラップは遠野文化研究センターやNPO団体が保存処理。全