ゴールデンウィークの連休中、俺はずっと『サガ エメラルド ビヨンド(サガエメ)』を遊んでいた。なぜなら、俺はまだ『サガエメ』のことが、よくわからないからだ。たぶん、永遠にわからない気がする。 『サガエメ』は、とにかく変なRPGである。尖っているとも言えるし、サガシリーズの集大成であるとも言えるし、前作『サガ スカーレット グレイス』の延長戦上にあるようで、なんだか全然違うサガとしか言えないサガである。個性という面では、ほかに似たプレイ感のRPGが思い浮かばない。 Steamでは、スクエニの作品とは思えないほどレビュー数が少なく賛否両論である。この評価を見ても、後方彼氏面で腕組みをしながら「ああ、やっぱり賛否両論になるよなあ」とレビューを眺め、「まあ、でも俺(私)は、面白いと思うからいいや」と、納得しながらプレイに戻るタイプのゲームである。まさに今ハマっている人間の大半が、たぶん「自分は楽し