『機動戦士ガンダム』『クラッシャージョウ』ほか数多くのアニメ作品に関わり、現在は漫画家として活躍されている安彦良和さんのキャリア史をまとめた書籍「安彦良和 マイ・バック・ページズ」が太田出版より発売された。 氏の信頼を得たライター・石井誠さんによってまとめられた500ページ越えの大著は、多岐に渡った安彦ワークスの裏側に迫る貴重な内容を楽しむことができる。 全2回となるインタビュー記事の前半は、安彦さんと石井さん両氏に本企画の立ち上げ、そして取材時のエピソードを伺った。 安彦 俺に話を聞いてもしょうがないよ。これは石井さんの本で、こっちはただ訊かれてエーウー唸ってただけだからさ。 ――唸っただけで500ページの厚い本になるわけがないじゃないですか(一同笑)。まず今回の企画は、石井さんから出たものだそうですね。 安彦 えっ、そうなの! 初めて聞いたな。 石井 僕の持ち込み企画なんですよ。3年ほ