人工知能(AI)産業の発展が著しい中国。その裾野の広がりを垣間見ることができる新たな統計資料が発表された。 中国企業に関する情報プラットフォーム「天眼查」によれば、企業の経営範囲に「AI」「ロボティクス」「データ処理」「クラウドコンピューティング」「言語認識」「画像認識」「自然言語処理」などを含むAI関連企業は、85万社以上に達しているという。そのうち、上場した企業は745社にのぼる。 中国では、決済や家電、教育、自治体の公的サービスなど、生活を支える習慣や製品、インフラにAIおよび関連アプリケーションが広く浸透している。近年では、消費者にとって「スマート」というキーワードは、商品選びの前提条件になってきたという。さらにコロナ禍の渦中で、体温測定、顔認識、追跡機能を導入したAIロボットやAI製品が支持を獲得。技術のみならず、商用化や実用化という観点から国内産業はさらに活発になっていく気配だ