昔とんぼの旅日記-ウズベキスタン編(1)2009年06月15日09時56分 / 提供:画:石川信義 【PJ 2009年06月15日】− 【PJニュース 2009年6月15日】2005年10月2日未明。 いま、中央アジアのそのまた中央、ウズベキスタン・タシケント空港にいる。東の空は少し白んできたが、太陽はまだ地平の下、空港は闇の底に沈んでいる。待合室の壁に凭(もた)れて、ウズベク人らしい一家がうずくまり、毛布をかぶってているほかにここは誰も居ない。ひどく静かだ。 昨夜は遅い便で成田を発(た)った。機は、眠っている間に東シナ海を渡り、北京や西安の上空を飛んで崑崙山脈をかすめ、タクラマカン砂漠や天山山脈を越えて、朝まだきにここへ着陸した。乗客のほとんどが降りてしまい、僕一人だけがこの待合室に取り残された。僕はこれから国内線に乗り継いで、ウズベキスタン西端近くの町、ウルゲンチまでいく。 そのあとど