ブックマーク / tomii23.hatenablog.com (40)

  • 人生に句読点を打ちやすい国 - 日日平安part2

    年もよろしくお願い申し上げます。 いつも読んでいただき、ありがとうございます。 そして、皆様のすばらしい記事をたくさん読ませていただけることに感謝しております。 <7・2・3(なにさ)から 7・2・4(なによ)に変わる デジタルの 時計見ながら 快速を待つ>。俵万智さんの歌である。 デジタル時計はよくしゃべるらしい。短い言葉でも口数は多い。 その点、アナログ式は寡黙のようだ。歌の中の時刻とすれば、長針と短針が“へ”の字口のままなにも言わない。 パソコンと向き合う時間の長いわが身としては、アナログ脳の退化に一抹の不安を隠し切れない。デジタルでは1秒足らずで解答が出せる「数独(ナンクロ)」の難問に、長い時間を費やしてしまうのもその思いがあるからだろう。 1年の移り変わりのこの時期に、思うことはいつも同じである。 生まれてから死ぬまで時間はずっと流れていくだけで、時の流れに特別な区切りはないは

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  • 何気ない見出しでわかること - 日日平安part2

    知ったつもりで読むと、思い込みとの相違を感じることがある。 『“メリットわからない”4割…電力自由化』。日の新聞記事にあった。 4月に始まった、「家庭向けの電力小売りの自由化」についてのアンケート結果が、取引監視等委員会により公表された。 電力の契約先を変更しない理由として、「メリットがよくわからない」、「なんとなく不安」との(漠然とした)理由が約4割に上り、内容が十分浸透していないことがわかった。たしかに、私もその4割以内に入るはずだ。 ところが、変更した人に満足度を聞いたところ、約9割もが「望んだレベル以上」としている。いったいどういうことなのか。残念ながら、記事にその先はなかったが、どうしても知りたい情報になっている。 電力つながりで、もうひとつ。一昨日の記事である。 『「はやぶさ」の技術で節電 家電の消費電力を監視、自動制御』というものだ。 約60億キロ・メートルの宇宙長旅の末、

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  • 若しもの将来 起こりうること - 日日平安part2

    <何となく何物かに押されつつ、ずるずると>。これは驚くべき事態だ、と。 敗戦直後、政治学者・丸山真男さんは、論文を執筆した。 どのようにして、戦前の日が先の戦争に突入していったのか。 ナチスの指導者は開戦への決断をはっきり意識していたに違いない。 しかし、日では、我こそが戦争を起こしたという意識を持つ指導者がいない。 日では、主体的な責任意識が成立するのが難しい、と丸山さんは苦渋の診断をする。 「ずるずると」と形容すべき事態が今も繰り返されている。 豊洲への市場移転問題しかり、膨らむ東京オリンピック・パラリンピック経費しかり。 我こそがと名乗り出る者不在で、責任の所在は曖昧なまま、何物かに押されつつ、ずるずると。 “もし”、“もしも”に漢字をあてれば「若し」、「若しも」である。 将来起こりうることを想定したり、仮定したりするときに用いられる。 「若」は巫女が舞いながら、神のお告げを求

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  • 恐るべき効果のポケモンGO - 日日平安part2

    ゲーム音痴の私がポケモンGOにトライしてみた。 職場の前にいたポケモンを発見。通勤の往復で、2匹捕えることができた。 良くできたゲームで、多くの人があれほどハマるのがよくわかる。 ポケットモンスターは、ゲームソフトシリーズの名称で、登場する架空の生物の総称だ。モンスターボールに入るとポケットに入るから、ポケモンというらしい。 かつてテレビにつないで遊んだファミコン。今はあれよりもっと高度なゲームがスマホでかんたんにできてしまうとか。 2年前、近所にある公共施設内の娯楽室でおどろいた。そこはバドミントン1コート、卓球台が3台置けるスペースなのだ。競技に興じる若者や子どもたちが集う場所である。 そのとき、部屋の両壁際や隙間に大勢の子どもが、数名ずつで輪になり座り込んでいるのを見た。施設建設の際、児童公園の敷地を半分使用したため、遊びに来る子どもも受け入れる、というルールになっているそうだ。 円

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  • 粋でモダンな池波正太郎さん - 日日平安part2

    池波正太郎さんが亡くなり四半世紀が過ぎた。 生まれ育ったのは、江戸の風情豊かな下町であった。 職人だった祖父は孫をかわいがり、浅草や歌舞伎見物などによく連れ出した。 小学校を卒業した池波さんは、家の事情で奉公に出た。 奉公先を移り変わり、株式の仲買店に入った。 同店でのチップや小遣い銭で相場に手を出し、月給を上回る収入を得た。池波さんは映画、観劇、読書べ歩きを楽しみ、吉原で遊蕩にふけることもあった。 1946年には、東京都職員となりDDTを撒布してまわることもした。 その3年後には、長谷川伸さんに劇作を師事し、『名寄岩』(1955年)が上演され、自ら演出も行った。 都職員を退職後には、作品を次々と上演する一方、『大衆文芸』誌に小説を寄せ続けた。そして、『恩田木工(真田騒動)』により、時代小説を執筆活動の中心に据えるようになる。1960年に、『錯乱』で直木賞を受賞した。 池波さんがブレー

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  • 名前に宿るふしぎな魂と心 - 日日平安part2

    江戸から明治に移ると、人々は以前ほど泣かなくなった。 柳田国男さんの説である。 教育の普及で、人々は感情を言葉で伝える技術を磨き、涙という“身体言語”の出番が減ったそうだ。とはいえ、“身体言語”のDNAはかんたんに消せず、なにかの拍子に現れることもある。 前評判の高いクラシックコンサートが外れた。 ある巨匠が来日し、高額の出演料なのに演奏の出来は悪かったという。 それでも客席からは、ブラボーの声が鳴り響く。 ひとりだけ<ベラボー、ドロボー>と叫んだ人がいた。 作家・三浦朱門さんの知人であった。 そのことを三浦さんがエッセイに書いていた。 <仏(ほとけ)作って魂入れず>。 すばらしい仏像を作っても、作った者が魂を入れなければ、単なる木や石と同じである。それが欠けたら、作った努力もむだになる。 古代では、女性に名前を問うことは求婚を意味したらしい。 名前にはその人の魂がこもり、名乗ることは魂を

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  • 気むずかしくも慕われた漱石 - 日日平安part2

    今年の12月で没後100年になる夏目漱石さんは、圧倒的な知名度で高い人気を誇る。その作家人生は10年余りにすぎない。 思春期の読書好きな人が“あれ読んだ?”と語り合えるような、太宰治さんタイプではないかもしれないが、粋で新しいもの好きなおしゃれ心を感じる。漱石さんには、日人の凝り性を持つモボ(モダンボーイ)の部分もありそうだ。 漱石さんは、東京の山手を舞台に、山手に住む新興エリートに向けて書いた新聞小説作家だった。国民的作家になったのは、戦後の国語教育の力が大きいという説がある。 日露戦争後、激変する社会を舞台に、都市の風俗や時事ニュースを巧みに盛り込みながら、男女が直面する問題を描き人気を博した。 漱石さんは英国で、小説とはどういうものかを学んできた。西欧化された東京を描くことで、日人に西欧を体験させ、近代のありようを示したという。 しかし、当時の文壇は冷ややかで、作家・正宗白鳥さん

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  • いつの世もヘンな人が蔓延る - 日日平安part2

    詩人・吉野弘さんには、漢字を題材にした作品があるという。 <脳も胸も、その図(はか)らいも 凶器の隠し場所>(『同類』)。 脳や胸という漢字には“凶”が隠れており、誰しもが聖人にはなれず、つい凶器のように野蛮な言葉が脳裏に浮かぶ。 脳や胸にとどめているだけなら問題はないだろうが、所かまわず、それも講演(北海道小樽市)で言い放ったとなれば話は別。またまたお騒がせの麻生財務相である。 <90になって老後が心配とか、訳の分からないことを言っている人がテレビに出ていたけど、『お前いつまで生きているつもりだ』と思いながら見ていました>と述べたとか。 <心に耳を押し当てよ 聞くに堪えないことばかり>(『恥』)。 こちらも吉野さんの詩である。近頃辞められた、都知事さんのために書かれたような詩である。何とも虚ろな幕切れであった。 <役者殺すにゃ刃物はいらぬ、ものの三度も褒めりゃよい>。 数多くの役者を育て

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  • Windows10よりDOSが宝物 - 日日平安part2

    先月よりWindows10が勝手に更新され、ユーザーが困っているとの話を訊く。 知人は、Windows8のパソコンを使用中にそれが始まり、長時間の中断を余儀なくされた。 開始直前に通知が表示されるが、更新回避の方法がとてもわかりにくいとか。 昨夏公開の“10”は、パソコンだけでなく、スマホ、タブレットでも共通のソフトを使えるのが特徴。マイクロソフト社は、旧版利用者に1年間の期間限定の無料配布を始めた。 2018年までに10億台という目標だが、思うように更新は進んでいないらしい。 3月時点で、3億台以上の導入だという。ソフトや周辺機器の対応確認や、データのバックアップの手間があるなどで、アップグレードをためらうユーザーも多い。 半強制的ともとれる自動更新は混乱を招くばかりで、7月30日以降1万7600円の有償となれば、ますます敬遠するユーザーが増えそうだ。 Windows10の伸び悩みとは裏

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    ikahonokaho
    ikahonokaho 2016/06/11
    PCの歴史
  • セコさには反骨のセンスが大事 - 日日平安part2

    ケチにも上には上がいる。 五代目志ん生さんの『落語黄金』のまくらがおもしろい。 釘を打とうと、近所に金づちを借りに行ったら断られた。 その理由は、鉄(かね)の釘を打たれたら金づちが減るから、なのだと。 そこでいわく、しみったれな野郎だ、それなら自分の家の出して使う、と言い返す。 ケチは自分の懐に入れることは好きだが、出すのは大嫌いだ。 <当なら息を出すのもいやなんだけども、出さなきゃ苦しいからホンの少しだけ出しとこう>。 落語『搗屋(つきや)幸兵衛』の幸兵衛さんは、長屋を回るのを楽しみにしている。 そして、なにかといえば口を出す。 ホラホラお花さん、飯が焦げてるよ。 なに、知ってますゥ? 洗濯をしていて、手が離せません? 両方はできないんだよ、両方は!。 「あくびしながら何か噛もうたって無理なんだ」。 この幸兵衛さんと話題の某都知事を掛け合わせたら、幸兵衛さんはどのように声をからすこと

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  • “下から目線”で得られる全体像 - 日日平安part2

    <俺はねえ、人を見下げることは嫌いなんだよ。俯瞰(ふかん)ていうと見下げるじゃないか>。映画監督・小津安二郎さんは語った。ローアングル(低い位置にカメラを置いて撮影する)技法を駆使する、小津さんならではの言葉である。 監督がセンチ単位で指示する位置にコップなどを置き、テーブルに鉛筆で印をつける。 ローアングルだから、その印は映らないのである。 撮影に対する姿勢は、いつも真摯で真剣。格調高く物志向であり、ほんの少しだけ映る絵画も東山魁夷さんなどの物だった。当然、静かな現場には緊張感があふれる。 でも、怒鳴るようなことはなく、スタッフを大事にしたという。 巨匠といわれた小津さんは、とても魅力にあふれた人だったようだ。 社会から虐げられ、運命に翻弄される人たちを描き、多くの作品を残したのは作家・水上勉さんである。今年の秋で没後12年になる。 42歳で直木賞作家となるまでに、30種類以上の職業

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  • 大型連休を多機能に送るか? - 日日平安part2

    <小さいものに、機能をたくさん詰め込むことが進歩>のごとく、あらゆる商品が多機能化された。腕時計は、ゼンマイ、自動巻きを体験し、今ではソーラー電波時計が手放せない。ただ、ストップウォッチやタイマー、アラームなどの機能を使う機会はほとんどないが。 ガラケーからスマホに変えた年輩の方も、画面を小器用にいじっている。 電話が携帯できることから、カメラや動画、パソコンの機能など機能満載があたりまえ。 立役者の米アップルは13年ぶりの減収で、主力のアイフォーン(iPhone)の販売台数が頭打ちだとか。腕時計型のアップルウォッチなど、その他製品は売上高を伸ばしたが、アイフォーンの穴を埋められなかったそうだ。 携帯の普及で時計をしない人が増え、その手首を狙う作戦も今後はどうなることか。 時計も懐中から腕に移ったが、携帯も似た“技術的な進化”ではある。 昨秋の統計で、全国の“道の駅”が1079駅なのだとい

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  • ネットの先にある意外な何か - 日日平安part2

    数日前におもしろい記事を見た。 東京大の研究グループが、極薄の有機ELディスプレーを開発したという。 どれくらいの薄さかというと、皮膚に貼れるくらいなのだ。 厚さ3マイクロメートルほどのディスプレーは、人の表皮の1割ほどの薄さで、くしゃくしゃに曲げられ、手の甲などの曲面に貼れてしまう。 有機ELは、発光部の劣化を防ぐのにガラスなどで覆う必要があるため、高分子やガラスに似た材料を重ね、(水分や酸素を通しにくい)2マイクロメートル以下の保護膜を作ることに成功した、という。 センサーとつなぎ、脈拍数などを手の甲に表示することもできたり、作業現場でマニュアルを表示させるなど、幅広い応用が考えられるそうだ。そうなれば、手の甲でインターネットの検索も可能になってきそうだ。 “レスキューロボドッグ”なるものを東北大などの研究チームが、国の補助金を受けて開発したという。それは、災害救助犬にGPS(全地球測

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  • 受け取り方・憶測の違いとは - 日日平安part2

    中国の留学生が日堂に入り“力うどん”を頼んだという。 運ばれた料理をじっと見ながら<蚊は?>。 小話である。片仮名の“カ”と漢字の“力”はよく似ている。 四川、広東には“蚊の目玉のスープ”なる料理があるらしい。 当に蚊の目玉かどうか定かではないが、客寄せの話題作りとしてはおもしろい。 <日人は優しい。駐車場まで優しい。励ましてくれるでしょ。『前向きに』って>。 日語を学ぶ留学生を描く実録コミックに紹介されていた。 “恐れないのが詩人”で、“恐れるのが哲人”であるとか。 『虞美人草』で夏目漱石さんが記している。 先が見えないほどの強い感覚にかき立てられる詩作に対し、哲人は先に結果を考え取り越し苦労ばかりするとのこと。 人工衛星を打ち上げる時のスタッフたちの気持ちは、果たして詩人、哲人のどちらなのだろうか。日の人工衛星「あけぼの」は驚異的だ。1989年2月に地球を回る長円軌道に打

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  • AIとビッグデータの繋ぎ先 - 日日平安part2

    トヨタ自動車が、米マイクロソフト(MS)との合弁で、(米国に)車から集める“ビッグデータ分析”のための会社を設けたという。数日前の新聞記事にあった。 車のIT化を担う人材確保と、分析結果を自動運転に生かす。先行のグーグルを追い、車各社のIT人材争奪戦は熱を帯びる模様だ。 新会社『トヨタ・コネクテッド』は、米国拠点となるテキサス州に構える。 2017年までに約40人の技術者を集め、ビッグデータの分析にあたる。 トヨタは、通信専用機を使い、利用者が渋滞などきめ細かい情報を入手できる“つながるクルマ”を増やす方針だ。現在、高級ブランドのレクサスのみの標準装備だが、米国で来年以降、大衆車にも広げていく考えだという。 車の位置や速さ、道路の状態など膨大なデータをトヨタが収集分析。自動運転のための詳細な地図を作成したり、運転者の好みの広告を表示したりすることが考えられる。 2011年にトヨタとMSは提

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  • 魯山人がお宝とは知らぬが仏 - 日日平安part2

    フランスの画家・ポール・ゴーギャンはタヒチ島の人々から“人間を作る人間”と呼ばれたという。絵筆で人間を作り出す風変わりな人物を見た(画家という職業を知らない)地元民の目には、そのように映ったようだ。 その人が残した作品もまた、奇異な放浪をしたようである。 46年前に英国で盗まれたゴーギャンの静物画が、イタリア南部のシチリアで見つかった。ほかの画家の作品とともに2点の価値は、日円にして約15億円にもなる。 トリノの工場に勤めていた男性が所蔵しており、(41年前に)盗品と知らず3200円で購入したらしい。作品は退職後に移り住んだシチリアの自宅に飾られていた。 その絵を愛蔵していたその人は、ゴーギャンの名前ではなく、無名人の描いた安物として絵そのものに、ときめきや安らぎの価値を見いだしたことだろう。 かつて、同じ職場で飲み友だちだったU山さんは幼い頃、鎌倉に住んでいた。 <うちの近所に『ろじん

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  • アテにできない「三方良し」 - 日日平安part2

    鳩にやる餌を買おうとする子どもの2ペンスを、銀行員の父親は預金させようとする。 しかたなく銀行に来た子どもは、どうしても未練が残る。 “返して、返さない”と、(2ペンスで)もめているのを見た客は、<2ペンスも支払えない銀行か>と不安になる。そして、預金の解約を求める人が窓口へと押し寄せる大騒動になった。映画『メリー・ポピンズ』のなつかしいワンシーンである。 1973年、経営に問題のない(愛知県の)信用金庫に預金者が殺到したそうだ。 <1日で8億円の預金が引き出されている>。 電車内で女学生の口にした、なにげない冗談が事件の発端となったらしい。 2ペンスの騒動を“誇張した作り事”とは笑えない。 家庭用金庫が爆売れだという。 マイナス金利政策の影響で、<銀行預金の金利もマイナスになってしまうのでは>との不安が広がり、“たんす預金”用の金庫を求める人が増えているのだ。 店内では“マイナス金利対策

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  • 偉大なスモール・ベースボール - 日日平安part2

    あれからもう10年。2006年3月15日、野球の国・地域別対抗戦と銘打つWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)の2次リーグ・日韓国戦が行われ、1―2で日は競り負けた。韓国は1次リーグから唯一の6戦全勝で4強入りした。 この結果、日は2次リーグを1勝2敗で終え、準決勝進出は厳しくなった。 16日(日時間17日)、アナハイム(米カリフォルニア州)での米国―メキシコ戦で、米国が敗れた場合に限り、日、米国、メキシコが1勝2敗で並び、(米国の失点数によっては)日の4強入りの可能性が出てくる。 とはいえ、2連敗中のメキシコに運を託すしかない日は“風前の灯”であった。 そして、奇跡は起きた。メキシコが米国を破ったのである。 日は失点率(総失点を守備イニング数で割った数字)で米国、メキシコを上回り4強入りで準決勝へと浮上できた。こういうのを「棚からぼた」というのであろう。 3月1

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    ikahonokaho
    ikahonokaho 2016/03/27
    スモールベースボールの方が、大味な野球より好きです。メジャーの内野の守備とかはすごいと思いますが
  • 古今いろいろ ほめ方と信じ方 - 日日平安part2

    平安時代初期の貴族・歌人である在原業平(ありわらのなりひら)が詠んだ歌である。 <世(の)中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし>。 「この世に桜がまったくなければ、春も穏やかな気持ちでいられるのに」とのことらしい。 今か今かと咲くのを待つが、咲けば咲いたで散るのを惜しむ。桜はなにかと人の心をかき乱し、物思いに沈ませる。 なかりせば、と現実に起こりえないことを仮想しつつ、桜へのあふれる愛を逆説的に打ち明ける内容である。 花の便りが各地から届いている。なにかと心穏やかではいられない時期である。 <散ればこそいとゞ桜はめでたけれうき世になにか久しかるべき>。 業平の歌に続き、別の人が詠む。(伊勢物語) 「この世は無常で、桜は散るからこそ素晴らしい」と褒め称える。 古今、ほめ方も実にいろいろである。 桜の花も散ればあの世へ行くものなのか。 <“あの世”を信じる人はどれぐらいの割合なのか>

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    ikahonokaho
    ikahonokaho 2016/03/25
    いただきますの話、良い話ですね
  • 地球という名の池に春が来る - 日日平安part2

    1年を4等分して“春夏秋冬”を当てはめる方式を定めるのは、気象庁の「気象観測統計指針」なのだという。天気予報で“春の気温”という場合、日中のどこでも3~5月をさすそうだ。 便宜上の季節区分ではあるが、(気分的に)2月から3月への変わり目は安らぐ。 <冬来たりなば春遠からじ>とは、英国の詩人・シェリーの詩『西風の賦』の一節だ。 つらい時期を耐え抜けば、幸せな時期は必ず来る。 1日のうちに必ず日没と日の出があり、1年で四季が一巡するが、人生の時間の流れはそれほど確かではない。石の上にもなんとか・・・。 絶望の折には、とりあえず3年生きてみようと考える。それで救われる場合があるのだと、心理カウンセラー・諸富祥彦さんは著書に記した。春の訪れを信じることのできない人にも、もしかしたらと思わせる時間が3年なのかもしれない。 千利休の庭で朝顔の花が満開と訊いた豊臣秀吉は、利休から“明朝に”と誘いを受け

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