脳はまず「好き」か「嫌い」かを決めるという。 「なんとなく嫌い」だと判断されれば、 それから「嫌い」な理由を理性で探し始め、 適当な理由が見つかったところで、納得しほっとする。 たとえば書評を書くとして、まず決めているのは 「褒める」か「けなす」か。 大抵それを支える論理は後から考えて生み出される。 そもそも作者が「好き」か「嫌い」かも大きく左右するだろう。 人のことを「嫌い」だと思ったとき 自分が望んでいるものを実現していたり 自分にない部分を羨ましいと思っていたり、 自分の中に同じものがあることを認めたりしているのだが、 それは封をされてしまわれる。 おもしろいのは ・望んでいるものを実現している ・ない部分が羨ましい ・自分の中にも同じものがある という「嫌い」の理由はそのまま「好き」の理由にもなりうるということ。 「好きの反対は無関心」という有名な言葉があるが、 このことを示してい