日銀が、15日、支店長会議に合わせて発表した「地域経済報告」は、本店と全国32の支店が、地域の統計情報や企業などへのヒアリングから得た情報を基に、各地の景気についてとりまとめたものです。 全国を9つの地域に分けて報告していますが、今回はすべての地域で景気情勢を上方修正しました。経済部の鈴木啓太記者が解説します。 さくらレポートとは 日銀は地域経済報告をさくらレポートと呼んでいます。冊子の表紙がさくらの花の色になっています。 アメリカの連邦準備制度理事会(FRB)が、各地の経済情勢をまとめる報告書「地区連銀経済報告」が「ベージュブック」と呼ばれていることにならったということです。 今回の日本各地の景気情勢は、さくら色にふさわしく各地から比較的明るい報告が相次ぎました。 9か月ぶりの全地域上方修正 すべての地域で景気判断を上方修正したのは、去年7月以来、9か月ぶりのことです。 背景には