[ロンドン 17日 ロイター] - 世界の主要な中央銀行の姿勢が「必要なことは何でもする」から、「これくらいしかできない」に変化してくる可能性がある。 異例の金融刺激策で過熱した金融市場では、これがどのくらいの期間続くのかという疑問が再び浮上している。 米連邦準備理事会(FRB)が債券購入プログラムをいつ縮小しはじめるか、あるいは、縮小すべきかに関する当局者らの発言が、世界的に株式市場の押し下げ要因として指摘された。皮肉なことに、量的緩和策終了に向けた動きが始まるとの懸念は、欧米で継続的な景気の弱さが示され、インフレ圧力も見受けられない中で再燃した。 量的緩和策の終了が近いとみるストラテジストは少ないものの、その議論が浮上することで、例え投資の流れの転換となる可能性は低いとしても、投資家が長期的な視野を見直さざるを得なくなるかもしれない。 BNPパリバ・フォルティス・グローバル・マーケッツ