ロシアの学校教育が、ウクライナでの戦争を背景にして、急激に戦時体制に入っているようだ。 ロシアの政権に批判的な独立系の有力紙「コメルサント」によれば、幼児・初等・中等教育を管轄するロシア教育省が、学校に特別授業の実施を「推奨」しているという。 「わが国」と名づけられたその特別授業は、ウクライナでの「特殊軍事作戦」というテーマから始まる。 その目的は、高学年の生徒たちに、「特別な調停のための軍事行為について適切な見解」を与えることだ。ウクライナ領土内での戦闘行為は「ドネツクとルガンスク両共和国を護る」ためのものだと教師は生徒たちに説明しなければならない。 その指針で今回の軍事行為が始まった原因として挙げられているのは、NATOの拡大とロシア国境への接近、核戦争の脅威、さらにはウクライナ国歌の歌詞にまで表されている「あからさまな反露」と「ファシズム」だ。 「フェイク・ニュース」にまつわる授業も