JR東日本は21日、東日本大震災で被災した気仙沼線について、バス高速輸送システム(BRT)による仮復旧に向けた工事を、気仙沼市の陸前階上(はしかみ)―最知(さいち)間(約2・1キロ)で開始した。線路のレールや砂利を撤去し、同区間を9月末までにバス専用道路化。年内には同線の一部でBRT運行を始める。 関連会社の約30人が同市長磯森の前林踏切付近で作業を開始。レールと枕木のくぎを抜きレールを撤去しやすいように5メートル間隔にガスバーナーで切断。重機で集めた。バス専用道は幅4メートルの1車線。線路のレールと枕木、砂利を撤去した後、走行部分を固めてからアスファルトで舗装する。今後は停留場の設置や橋の改築、踏切設備改良なども進める。 気仙沼線は震災で気仙沼―柳津間(55・3キロ)が不通となった。BRTは専用道を6割、一般道は4割走らせる計画で、工事完了した専用道から順次運行する。 【写真=BRTによ