ブックマーク / asahi2nd.blogspot.com (6)

  • 朝日出版社第二編集部ブログ

    革命は一瞬の出来事(祝祭)のように語られてきた。ロマンチックである。革命の前にも、革命の渦中にも、革命の後にも、生活は続く。いまを犠牲にするものは、永遠の高みにある革命という大義(理想)の前に、常に犠牲を求められることになる。いまを捨てて、未来をとる。その転倒した発想と縁を切れるか。今回は、著者にとって格別の愛着の対象(ウイリアム・モリス)から語りおこされる。(編集部) 序章――「好きなこと」とは何か?(承前) 〈暇と退屈の倫理学〉の試みは決して孤独な試みではない。同じような問いを発した思想家はかつて存在した。時は一九世紀中頃。イギリスの社会主義者、ウイリアム・モリス[1834~1896]がその人だ。 モリスはイギリスに社会主義を導入した最初期の思想家の一人である。当時の社会主義者・共産主義者たちは、どうやって革命を起こそうかと考えていた。いまでは想像もできないかもしれないが、彼らにとって

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    ima-inat 2011/06/18
    國分功一郎「暇と退屈の倫理学」第三回
  • 大澤真幸 「時評」 第3回 想定外のリスクをいかにして想定するか ──原発の安全ための最小限の提案 | 朝日出版社第二編集部ブログ

    連載時評第三回。原発推進派と脱原発論者の対話が成り立たない、としばしば言われる。では、こんな提案はどうだろうか。「もし安全な原発がありうるとすれば、今までとは圧倒的に異なった意味で安全だと見なしうる原発があるとすれば、それは、脱原発派が挑戦的に提起してくるようなリスクにも耐えられるような原発を建設できた場合のみであろう」。 将来の原発の安全性に関して、具体的な提案をさせてもらいたい。 私は、中長期的な視野にたったとき、原発を全廃するしかないと思っている。東電の福島第一原発の事故の現状を知ったとき、またこうした事故にいたるまでの歴史を前提にしたとき、原発をすべて廃炉にするという結論以外に、将来の安全性を保障する責任ある判断はありえない。これが私の考えである。 とはいえ、仮にそうだとしても、すべての原子力発電所を即座に停止することは、いろいろな意味で不可能だ。当分の間は、多くの原子炉は稼働し続

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    ima-inat 2011/05/28
    「はっきり言っておこう。原発の立地自治体は、原発推進の立場にたってしまえば、それだけでもう安全性への責任を放棄したに等しい。」納得。
  • 大澤真幸 時評 第2回 福島第一原発の現場労働者を支援しよう | 朝日出版社第二編集部ブログ

    新著を刊行した大澤真幸さんによる「時評」第二回です。原子力発電所の帰趨をにぎるのは作業員の方々である。彼らの苛酷な労働環境を想像するとき、私たちにできることはないのだろうか、と思わずにいられない。大澤さんの提言をお読みください。 今、日で、いや世界で最も重要な仕事、最も多くの人の最も基的な運命を左右する仕事は、東京電力福島第一原子力発電所にある。日の運命は、福島第一原発の労働者の働きにかかっていると言って、過言ではない。したがって、われわれ全員が、日人はもちろんのこと世界中の人々が、福島原発の労働者を支援してもよい立場にある。 今回は、この福島第一原発の労働者について書いておく。内容は難しくはない。ごく単純なことばかりである。 福島原発の労働者たちの士気は、目下のところ、非常に高いと聞いている。おそらくその通りであろう。 あのような危険で劣悪な環境で、しかもたいした報酬も得られなく

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    ima-inat 2011/05/22
  • 朝日出版社第二編集部ブログ

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    ima-inat 2011/05/03
    中川恵一「放射線のひみつ(第一回)」
  • 大澤真幸『社会は絶えず夢を見ている』あとがき | 朝日出版社第二編集部ブログ

    今月中旬に刊行する新刊『社会は絶えず夢を見ている』から「あとがき」を転載します。──「いつも「リスク社会」は可能性として語られてきた。ついに到来した「震災・津波・原発」の惨状を見据え、ありうべき克服を提起する強靱な思考」と、書籍の帯に記しました。連続講義の書籍化、第一弾です。 今、われわれは、日人は、「夢」の中にいるかのようである。3・11の破局の後、すなわち二〇一一年三月十一日午後二時四十六分に東日の太平洋岸を襲った震災と津波の後、さらにこれにひき続く福島第一原子力発電所の事故の後、私自身を含む多くの日在住者は、まるで「夢」の中を生きているかのような感覚を覚えている。その夢は、覚醒以上の覚醒であり、破局以前の日常の方こそがむしろ、微温的なまどろみの中にあったことを、われわれに思い知らせる。 書に収録した四つの講義はすべて、3・11の破局よりも前に行われたものである。しかし、私自身

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    ima-inat 2011/05/03
    「友愛のコミューン」 >大澤真幸「社会は絶えず夢を見ている」(近刊)のあとがき
  • 朝日出版社第二編集部ブログ

    吉良貴之〔きらたかゆき〕氏が語り始めた。 「トロッコ問題」について聞き及んだ人はどれくらいいるだろうか 新装なった高知市図書館「オーテピア」、最上階プラネタリウム横会場での、寒風に澄〔す〕んだ師走〔しわす〕ひと日の夕刻であった。「高知サイエンスカフェ」の講師は、東京の若き法哲学者である。 炭鉱の採掘現場でブレーキが壊れて暴走するトロッコが、線路の先の5人の鉱夫に向かっている。切り替え路線の向こうでは別な1人が線路上で作業中である。たまたま路線切替機の隣にいたあなたは、そのまま5人が轢〔ひ〕かれ死ぬのを見過ごすか、レバーを引き路線を切替えて、来無関係な1人の死を引き起こすかの選択を迫られている。あなたはどうするのか?

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    ima-inat 2011/05/03
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