『ドメイン駆動設計をはじめよう』の概要説明 ①この本で学んでほしいこと(原著者の思い) ②原著者のドメイン駆動設計のとらえ方 ③この本の特徴 ④ソフトウェア実装と事業戦略を結びつける方法 ⑤事業の成長とソフトウェアの成長 ⑥開発チームの学習と成長
この記事は 株式会社ログラス Productチーム Advent Calendar 2023 13日目の記事です。 はじめに 〇〇を削除できるかどうかのビジネス処理、皆さんはどう実装していますか? 同僚の話題になった記事でも削除の認可処理をどこに記述すべきか?は難しいと説明されています。今回はお題は認可っぽいもので書きますが広範に「削除ができるかどうか?」のビジネスロジックをドメイン層にどう閉じ込めるかの便利な実装パターンを紹介します。 削除処理のビジネスロジックの取り扱いは難しい 削除処理のビジネスロジックの実装はシンプルだけど更新処理や作成処理と比べて意外と難しいです。 それはなぜかというとドメインオブジェクト内の実装に削除処理を書くことができないからです。 例えば権限に管理者と一般ユーザーの二つの権限があるとします。
最近、少々複雑な権限機能の開発を担当している中で、対応方針を悩んでいたことがありました。 権限機能というものは取り扱いが難しく、影響範囲が広いにも関わらず、対応漏れや考慮不足があると情報漏洩に繋がってしまいます。 また、機能拡張をしてく中でも対応漏れを起こさないようにする必要があるなど、考えることも多く頭を悩ませておりました。 そこで、認可処理の設計のベストプラクティスやDDDの実装パターンに認可処理を組み込む方法など、色々と調べていたのですが、その中でいくつか知見を得られたのでまとめようと思います! 権限と認可 権限と切っては切れない関係にあるのが認可です。 権限はある操作を実行できる権利を指します。 それに対して、認可は操作を実行する許可を出すため仕組みのことを指します。 例えば、ブログ投稿サービスで考えてみると、以下のような感じです。 権限: 投稿者はポストを編集できる。 認可: ユ
本記事では、ソフトウェア開発手法の一つであるDDD(domain-driven design)を使って要件定義〜実装を行う際のプロセスやポイントについてまとめていきます。 (書籍「ドメイン駆動設計モデリング/実装ガイド」の内容を大いに参考にさせていただいていますが、独自の内容・考察も記載しているつもりです。) DDD とは? DDD(domain-driven design)は日本語に訳すとドメイン駆動設計で、ソフトウェア開発手法の一つです。 ドメイン駆動という言葉から、ドメインというものが重要そうだということは伝わってくると思いますが、そもそもドメインという言葉が抽象的でわかりにくいですよね。 ドメインは直訳すると「領域」ですが、DDD で指している「領域」とは「ソフトウェアで問題解決しようとする対象領域」です。 そして、① ドメインについての理解を深めてモデルを作成し(DDD では、後
自分の開発に対する姿勢を根本的に変えたドメイン駆動設計(DDD)。ぜひみんなにもその面白さを知ってもらいたい!と思い社内向け資料を作成、さらにSpeakerDeckにて公開としました。 たのしんでご覧ください! 関連note記事はこちら:https://note.com/jgc_parallel…
はじめに こんにちは、imamoto です。 今年もプロ野球が開幕し、すっかり春だなぁと感じる今日この頃です。 さて今回は、Go言語でのWebアプリ開発をした際のチーム内のノウハウを、GitHub上で公開してみた話を書いていきたいと思います。 目次 はじめに 目次 公開したGitHubリポジトリの紹介 資料の構成について モジュラーモノリスで実装した背景 ノウハウ公開に至った経緯 おわりに 公開したGitHubリポジトリの紹介 私はSRE課に所属しているのですが、SRE課ではGo言語でWebアプリを開発することが多いです。 独立した機能を持った複数のGo Moduleを、1つのモノリスなアプリケーションとしてデプロイする、 いわゆる モジュラーモノリス という設計でのアプリ開発にもチャレンジしているのですが、 その開発中にチームとして蓄積した実装ルールやノウハウのうち、汎用化できそうな部分
バックエンド兼インフラエンジニアのrevenue-hackです! DDD(ドメイン駆動設計)でドメインモデル考えますよね? その時にGPT-4にやってもらったらどうなんだろう?とふと思い、実際にユースケースからドメインモデルを作ってもらいました! ↓記事移行しました!↓
本日(1月18日)発売された、Software Design誌 2023年2月号の第一特集で「ドメイン駆動設計入門」を書きました。 執筆の意図と記事の概要を簡単にまとめておきます。 Software Design 2023年2月号|技術評論社 執筆の意図 特集のサブタイトルにある通り「設計力を磨きたい」読者が、ドメイン駆動設計の基礎を知ることで「設計の手法とアイデアの引き出し」を増やすことの役に立てればと思い執筆を引き受けました。 重視したこと 断片的な用語やパターンの解説でなく、ドメイン駆動設計の全体像と要点を伝える 全体像を伝えるための図や表を多めにした(ソースコードの例は少ない) 全体像と要点は、原典である『エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計』(以下『ドメイン駆動設計』)の説明を中心にした ドメイン駆動設計の具体例として『ドメイン駆動設計』に出てくる国際海上貨物輸送の具体的な業務
初めに きっかけ 新人研修中にDDDとか、PoEAAとかの話が少しだけ出ました。 ただ、イマイチわからないとの声が多数。 理由 なぜなら予備知識がたくさん必要だからです。(ほんとに多い) これはわからなくて当然。 そこで 独断と偏見で、予備知識となる用語を解説します。 偏見多いので、より正確な情報は、書籍やWebで調べてね。 この辺を説明します UML クラス図/シーケンス図 デザインパータン GoF/PoEAA 階層化アーキテクチャ DDD本のサマリ 知らなきゃいけない知識が多くて面倒だね。 説明しないけど、オブジェクト指向やデータベースとかの知識も必要だよ。 説明前にDDD本のページを見てみよう!!! DDD本の最初のページ 「エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計」より ??? よくわからないね さっきの図って何? 灰色の中心部分はソフトウェア設計のモデリングを表しています。 モデリ
Value Object(値オブジェクト)は3種類あった Value Object(値オブジェクト) の意義と使い所がわからなかった。そこで調べてみたらなんと3種類あった。面白かったのでその調査過程を紹介する。 なお、現在では DDD の意味での Value Object がメインであること、またこれは自転車置き場の議論であり、DDD Quickly の Value Object の章を読む方が有意義であることを先に記しておく。 1. Data Transfer Object 1つ目は、Data Transfer Object(DTO)の意味だ。これは PoEAA に少しだけだけ出てくる。かつてのJava界隈の一部では(?)DTOのことを Value Object と呼んでいた。だが、現代では Value Object と DTO は別物として定着している。PoEAA は2000年代前半に
関わっているあるプロジェクトで、Javaでのコンポーネントベース開発を進めるためのクラス図が出来上がりつつある。DDD(ドメイン駆動設計)に関心を持つ技術者にとってお手本になるような端正なドメインモデルだ。それを眺めながら関係者がしみじみと感じていることがある。どんなに優秀なドメインエキスパートと組んだとしても、DDDにもとづいてこのモデルを「先に」生み出すことは不可能だっただろう。 どういうことか。我々はまず、泥臭い分析と設計を重ね、あるべきデータモデルを完成させた。そのうえで実装方式の専門家の協力を仰ぎ、クラス図が出来上がった。つまり、データモデルからドメインモデルが導かれたのであって、その逆ではない。じっさい、ドメインモデルからデータモデルを導くことが不可能であったことは、両者を並べたら一目瞭然なのであった。 これは重要な論点だ。データモデリングとドメインモデリングのどちらを先行させ
記事の構成 アジャイルソフトウェア開発とは アジャイルマニフェストとは アジャイルマニフェストの問題 そこで、アジャイルの本質 by マーティンファウラー アジャイルソフトウェア開発とは? アジャイルソフトウェア開発とはなんでしょうか? 「アジャイルマニフェスト(後述)の4つの価値観、12の原則に従う開発方法の総称」 これが最もオリジナルな定義です。 なぜこんなややこしい言い回しをするのは後から説明します。 重要なことは、「アジャイル」という具体的な手法があるわけではないということです。 アジャイルはマインドセット(思想、考え方)です。そのため、 ✖️ do agile 「アジャイルをやる」はありません。 ⭕️ be agile 「アジャイルになる、アジャイルの思想に則る」はあります。 アジャイルの思想に則った開発手法として ・スクラム ・エクストリームプログラミング(XP) ・リーンスタ
DDDではよく「モデリングが重要だ!」と言われますが、どのようにモデリングすればいいのかがわからず、一歩を踏み出せないことは多いのではないでしょうか。 そんな方のために、本記事ではDDDにおいてシンプルで成果が出しやすいモデリング手法について紹介します。 (本記事は、YouTube動画「10分でわかるドメインモデリング」の内容をもとにした解説記事です。) DDDの目的 DDDの目的から確認しましょう。 DDDの目的は2つ。 ①機能性を高めること これは、役に立つものを作ること、言い換えると「作ったけど使えない」を避けることです。 そのために、ドメインモデリングを行い、ソフトウェアを適用して役立てようとしている現実世界の領域(これの領域をDDDでは「ドメイン」と呼びます)について理解を深め、解決策を検討することを目指します。 ②保守性を高めること これは、長期間開発しても機能拡張が容易であり
こんにちは、リファクタリング大好きなミノ駆動です。 リファクタリングを主任務とするアプリケーションアーキテクトとして、弊社READYFORのエンジニアリングを推進しています。 ドメイン駆動設計に登場する 腐敗防止層 を用いたリファクタリングで、システムの変更容易性を向上したお話を解説します。 本記事の概要 イビツな構造を隔離する腐敗防止層を用いて技術的負債を解消 ふたつの橋作戦でリファクタリングの安全性を向上 設計技術書 『良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門』 出版のお知らせ 背景 弊社READYFORのシステムは、モノリシックなRuby on Railsのサービスとして実装されています。 システムが解決したいドメイン(業務活動)にはさまざまなセグメントがあり、その中に審査オペレーションがあります。 審査オペレーションとは、クラウドファンディング実行者さんが申し込みを提出してからプロジェ
こんにちは、freee会計のプロダクトマネージャー(以下PM)をしております、gokiです。 皆さん、「ドメイン知識」という言葉、聞いたことありますか? ドメイン知識(英: Domain knowledge)または領域知識は、はっきり限定された、ある専門分野に特化した分野の知識であり、一般知識またはドメイン独立の知識と対比される。 ドメイン知識 - Wikipedia freee会計での開発現場で例示すると「確定申告のプロダクトを作るには、開発技術だけでなくそもそも確定申告業務の理解というドメイン知識が必要だよね」みたいな使われ方をします。 freeeはスモールビジネスの皆さんのバックオフィス業務を改善するプロダクトを作っているので、このドメイン知識が開発においても必要な場面が多いです。 そこで、今回はドメイン知識が必要な開発をどのように進めるか、というコツをPM目線でご紹介しようと思いま
モノリシックなプロジェクトにおいて、トップレベルのディレクトリ構成が異なる 2 つのディレクトリ構成を考え、それらの違いは何で、どちらが優れているか?という問いについて考えた。そして、「複雑な概念をトップレベルのディレクトリ構成にした方が良いのでは?」という結論に落ち着いた話をする。 はじまり ちょっとしたシナリオを想像してみよう。 プロジェクト立ち上げ期 「最近のトレンドはレイヤードアーキテクチャだ!」 そう言って、プロジェクトはスタートした。 . ├── application │ ├── xxx_usecase.go │ ├── xxx_repository.go │ ├── yyy_usecase.go │ └── yyy_repository.go ├── domain │ ├── xxx.go │ └── yyy.go ├── infrastructure │ └── xxx_
TL;DR 最近の設計志向はイベント駆動がかなり中心になっている とくにDDD界隈がここまでイベント駆動一本槍だとは思わなかった ストーリーを出発点にイベント駆動で設計を組み立てる「イベントストーミング」がかなり多くの場所で事例として取り上げられている はじめに 最近、洋書や動画の講演資料などいくつか海外の情報源に当たることがおおくなり、その中で「結構日本でやられている取り組みとちがうなー」と考えることが多く、一旦そのあたりの差分をまとめておこうかと思いました。 ただの出羽守(あるいは鹿鳴館精神)ではなく、一つの潮流としてこんなのがあるってのを記述できればなと思います イベントが設計の基本線となりつつある、、、のか? まず1つ目に驚いたのが、イベントが設計の中心になっている、そう感じる機会が多かったこと。 ここで言うイベントは、実践ドメイン駆動設計の中でも「ドメインイベント」として実装パタ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く