さて、そんな野球界において、野手の能力を計るモノサシのひとつに50m走のタイムがある。例年ドラフト前には彼らのその記録がメディアを賑わすことになる。 「速すぎる」野球選手の50m走のタイム 「50m5秒7の俊足」「俊足巧打の1番打者で、50mは5秒8――」 野球ファンなら新聞やテレビのニュースで、度々こんな言葉を目にすることがあるだろう。野球における選手の走力の高さを示すのに、読者が身近にイメージしやすい50mの記録というのはわかりやすい指標なのだ。誰もが学生時代に体力テストで測定経験があり、記録のインパクトも伝わりやすい。 現ロッテ藤原恭大らの甲子園での快足を伝えるスポーツ紙 だが、実はこれらのタイムは現実的にはありえない数字だと言ってよい。 50m走の日本記録は、100mでも日本歴代6位となる10秒02の記録がある朝原宣治が持つ5秒75。世界記録保持者のウサイン・ボルトでさえ5秒47だ
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