1978年東京生まれ。酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」としても活動中。 前の記事:ねるねるねるねで和菓子が“映え”る 数年前の不思議体験 もう少し詳しくお話ししよう。 数年前、どこの街のどこの店だったのかはすっかり忘れてしまったのだけど、ハシゴ酒の途中に出会ったちょっと印象的な出来事があった。 そこは、女将がひとりで営む、カウンターだけの古くて小さな居酒屋。何の前情報もなく、佇まいの良さに吸い寄せられるようにふらりと入り、席に着く。すると目の前にことりと、お通しの小鉢が置かれた。 ……なんだろうこれは? 見たことのない料理だな。メンマの……煮物? そこで女将さんに聞いてみる。 「これはどんな料理ですか?」 「あ、それね。すき焼きの残りにメンマを入れて煮たのよ」 ははは。これだから酒場巡りはおもしろい。 そこは、カウン
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