WHO=世界保健機関は、新たにがんになる患者の数が、今後20年以内に、発展途上国を中心に、現在の1.5倍以上に増えるおそれがあるとする報告書を発表し、各国政府に、健康診断などがんの早期発見や予防に向けた取り組みを進めるよう呼びかけています。 この報告書は、2月4日の「世界がんの日」を前に、WHOの専門機関のIARC=国際がん研究機関が発表したものです。 報告書は、新たにがんになる人の数は、年々、増え続け、今後20年以内に、おととしの1.5倍以上の年間2200万人になると予想しています。 これは生活習慣の変化などに伴って、発展途上国を中心に、今後、がん患者が増えると見られているためです。 世界のがん患者の60%以上は、すでにアフリカ、アジア、そして中南米に集中しており、WHOでは、対策が遅れているこうした国々の政府に対して、健康診断の機会を増やすなど、がんの早期発見や予防に向けた取り組みを進