福岡市に寄港後、中国に戻る途中だったクルーズ船から上海市の女性客(32)が海中に落下し、2日後に漁船に無事救助された。女性は水泳が得意で、約38時間ずっと泳いでいたという。「奇跡の生還」として話題になっている。 中国のニュースサイト、中国青年網によると、このクルーズ船は7日夕、上海から出航。韓国・済州島と福岡市を観光し、11日朝に上海に戻る予定だった。 女性は10日午後9時ごろ、4階甲板で夜景を見ていた際、手すりから身を乗り出し過ぎて海中に転落。大声で助けを呼んだが、誰も気付かなかった。その後寝てしまうこともあったが、ずっと泳ぎ続けて海を漂い、12日午前11時ごろ、浙江省舟山市沖で地元漁船に救助された。 クルーズ船の4階甲板の監視カメラには女性の姿が写っていた。 同行していた父親の通報で捜索する騒ぎになったが、「4階甲板の高さはビルの7階に相当し、落下したら生存可能性は極めて低い」