2004 読書記 12月31日(金) 『ウォークドントラン』村上春樹/村上龍 ★★★★★(再読2回目) 今では絶版となっている貴重な対談。ずっと探していたのをBOOK−OFFの100円コーナーで見つけたときには狂喜したものでした。 収められた2本の対談は1980年のもので、春樹さんは31歳、まだジャズ喫茶の経営との二足のわらじの兼業作家だった頃で、龍氏はまだ28歳。 共にまだデビューしてから数作しか作品を発表していない。 作品に対する考え、小説を書くということについて、家族のことなど多岐に渡って語り合っているなかで、二人の違いがものすごくはっきりと浮き彫りにされているのだけれど、こんなに違うにもかかわらず互いに認め合っているようなところがとても興味深かった。 私は龍氏の作品は初期のほんの数作を読んだだけで、生理的にちょっと受付けないカンジだったので、何をもってお二人が互いを認めているの